好き嫌いなしに人が評価できること。これがよく人の上に立つ条件だと言われます。

誰でも贔屓したくなる部下はいると思います。でも本当にトップに立つ方は冷静でかつ適正な評価を誰にでも行っておられるように見えます。

メリハリの付いた評価よりも公正に評価することの方が難しいです。高く評価し過ぎていないか、その点を再チェックしているかどうかです。

評価してあげたい方が高評価になっていないか、評価自体は認めるが給与や昇格などで優遇され過ぎていないか、それをいつも心掛けている方が人の上に立つ人だと思います。

自然と公平に評価するリーダーに人が集まってきます。特に部長職以上になるとその後の自分の評価にかかってきます。誰もアドバイスや指摘はしてくれないでしょう。自分で気付くしかないです。

大きな組織の中で出世するには大事な要件です。食べ物と同じで徐々に好き嫌いをなくすこと。高評価をしてあげたくても今後の伸びしろに期待するくらいの度量が必要なのかもしれません。

しかし、普通は逆です。自分の部下ほど高評価を与え、出世させてやろうという親心が出てきます。自分のところへくれば高い評価を得られ、出世が早くなるように配慮してあげたいという気持ちがあります。

目先は良いでしょう。でもこれでは課長止まりの判断。会社の屋台骨を背負うにはもうすこし広い視野が必要です。早く出世したからといって、必ずしもその方がその後幸せになるとは限りません。

伸びしろに期待する評価に留めることが大事なような気がします。一旦高評価を与えると下げることはできません。高評価が続くと、徐々に組織が肥大化して行きます。

高評価の原因は、好き嫌いで判断することです。
誰もが注意しなければならない大事なことです。

好き嫌いで評価しなくなった時、役職が上がっているかもしれません。