うちもやらなければならないですかねぇ・・・
と相談があります。

危機意識のなさは、甘い体質から来ていることはご理解されています。
周りの他社さんを見ていると、どうも最近頑張っているように見えるらしいです。

そのような経営者の方こそ、起爆剤になるものを求めておられます。特に危機意識のなさは、給与を下げることを今までやってこなかったので、そこから甘えが出てきているのではと思っておられます。

給与カットや遅配がないということは、立派に経営されているということなのですが、それがアダになっているのではと危惧されています。

しかし、給与カットを一律に行ったからと言って、明日から目が覚めたように頑張るでしょうか?逆にうちの会社も危ないのかなぁと思い、優秀な人や若手から次の職場を探すようになると思います。

業績低迷の理由は、給与が下がることがなかったという甘えの体質であることは間違いないと思います。ただし、後はやり方の問題です。頑張ってきた人も貢献していない人も同じに評価していては不平不満が募るだけです。

公正・公平な評価が必要となってきます。
特に、役職や等級に見合っていない方については、人事考課表などできっちりと再評価を行い、現在の適正な給与水準を提示すべきです。

つまり下がる人も出て来ることを他の従業員にも知らしめることです。
でも下げ幅は、生活ができなくなったり、厳しくなる程度にまで下げてはいけません。理想は、ほんの少しで十分。

下がることもあるんだと従業員に認識してもらうことが大切です。
また、下がる可能性のある方おられるなら、意図的に上げる方も作って下さい。そうしないと今回の人事考課は下げるためにやったんだと思われてしまいます。

会社としては、適正な再評価を行っていることを示すべきです。

給与カットを一律に行うべきかどうか悩まれている経営者の方もおられますが、それは一番最後の手段だと思います。資金繰りが回らなくなり、どうしようもない時に行う方法ではと思います。

大事なのはどうやって従業員のモチベーションを上げるかです。
甘えの体質から抜け出すためには、適正な人事考課を行われてはいかがでしょうか。