資金繰りがたいへんなのはどの企業も同じ。
しかし、それ以上に頭の痛い事があります。
それは、人の問題です。

銀行へも書類等を提出し、さぁ頑張るぞぉ!と思っても従業員全員が一丸になっていないと空元気で終わってしまいます。

経営者とウマの合わない人や方向性が違っている人。
実はその修正・再生がたいへんなのです。

経営者の方でもうまくいっていない上に、修復を図らないといけません。
数値計画を実現可能なものに整えることよりも全員で同じ方向に向かって頑張っていける体制を作る方がはるかに難しいです。

ペーパーベースの報告書は、なんとか書けるはず。
ところが行間に、人のことがすっきりしないと、計画書通りいかないとは一言も書いていません。それは社内の事情であって、書くべきことではないです。

企業再生では、銀行へ書類や報告書を提出すれば、それでうまく行くということはないです。そこからがたいへんなんです。計画通りに事業を運営していかなくてはなりません。

商品やサービスは、今までと同じはず。
しかし、人の面で何らかの手を打っていかないとまた同じ結果になります。

組織云々ではなく、個々の人の問題をどう解決していくか?
それが大きな課題です。
事業は人で決まります。立て直しを図る際に後ろ向きな方がいない事。
それを整理することが再生につながります。

このことに着手せずに、再生を行ってもまた同じ局面がやってきます。
人の事をどう解決していくか?

つらいかもしれませんが、一人一人と膝詰めで面談されて、会社側の意向をしっかりと伝えるべきです。

それでも無理ならば、社労士の先生などに相談して、クリアにすること。

お金よりも人の問題をどう解決していくか?本当に難題のようです。