何が言いたいかと言いますと、調理人との関係がぎくしゃくした時に、つい給与を上げられる経営者の方がおられます。

これくらいあげてやるのだから黙ってやってくれよ。みたいな感じで・・・
ところがこのことが後あと大きな火種となって問題になってきます。

ごねたり、すねたりすると給与が上がる?
俺がいなかったらこの店は回らないんだからとタカをくくられる?

これでは経営者や会社をなめていることになります。
そのうち従業員は、経営者ではなく、この調理人の顔を窺うようになります。

会社や店を自分の支配下にでも入れたような勘違いをし出します。
そうすると修復が難しくなるのです。

会社の方向性や意図を理解されない調理人がいると、その会社は伸びません。その方の顔色をうかがって皆が仕事をするようになり、はっきり言って職場は腐ってきます。

何も調理人の方が皆そうだと言っている訳ではなく、一部の心ない方の行動・言動で店がおかしくなっていくということです。

それをお金で解決しようとすると、良くない方向へと行ってしまいます。
一緒に同じ方向へ向いて行ける人を雇用すべきです。腕や技術を自慢されても困るのです。

経営者の方の意向を理解し、一緒に歩んでくれる人と仕事をすべきです。ある意味、腹をくくっておいた方が良い時もあるのでは?

調理人の方との契約は、年契約で1年ごとの見直し。
おそらく年俸制になっているところが多くなっています。

理由は、腕ではなく、方向性や考え方の相違から自然とそうなってきています。

雇用者と被雇用者の関係がお金を通じた関係だけになると寂しいです。
お金以外の働きがいや価値観を共有できないと一緒には仕事ができないはずです。

雇用する側もその辺りのことは、きっちりと線引きをされておいた方が良いと思います。

お金は使ってはいけない時もあるようです。