中長期の経営計画書を作成する場合、5年・10年のスパンで書くと思います。
しかし、初年度が終わり、2年目に入ったとします。その2年目の計画は現実とかい離していまでんでしょうか?

中長期経営計画書と言いながら、実は、作成した現在の計画であり、1年経過後は大きくずれて来るのが普通です。

だから、極端な話、2年目以降の数値がアテにならない。意味のない場合だってあるということです。

ということは毎年書き直さないといけないのでは?

銀行へ提出したのでそれで終わり、あるいは作成したので安心。
なんてことはないはず・・・

理想は、半年に1回、書き直しても良いくらいです。

それだけ時代の流れが早く、外的要因が大き過ぎるからです。
実情に合った経営数値を作っていかないと本当に意味のない形だけのものになります。

また、一つ気になるのは、5カ年計画を組む場合、綺麗な数値の羅列だけでは良くないと思います。その計画書に魂を入れないといけません。

何かと言いますと、「戦略」を入れることです。
戦略のない数値の羅列の資料では、作ることが目的になってしまいます。

だから経営計画書を作成する前に、戦略ありきです。
今後どうするのか?その戦略が決まっていないのに、数値の組み立てなんておかしいです。

誰かに見せるためのものではなく、実際に自社で活かすための意味のある経営計画書が欲しいです。

数値の根拠となる戦略を一つ一つ詰めて行くべきです。
数値は誰でも作れます。しかし、戦略はトップが考えないと数値に落とし込めません。

時代の変化と共に、中長期経営計画書のあり方、書き方も変えて行った方が良いと思います。