軍隊のように朝礼で唱和するだけでは意味がないと思います。
それよりも従業員の方にどんな会社ですか?とお聞きし、出てきた答えがその会社の経営理念かもしれません。

経営理念は、中小企業の場合、ないところが多いです。作る意志がないのではなくて、時流の変化の中で一所懸命頑張るのが精一杯だからです。それに作ったからといって会社が変わる訳でもないです。

だから無理して作ったり、設定したりしても社内に浸透しません。業績にはおそらく全く変わらないでしょう。経営者の方の思いの強さの表れにしかならないのが現実です。

一方、経営方針ですが、これはないといけません。どっちの方向に会社が進んでいるのか従業員全員が理解しておかないといけません。

別に書面に落とす必要はないですが、どんな会社で、どんなことを考えている会社なのか皆が知っている状態です。

次はこうなるんだなぁと見えている状態です。

従業員の方からもよく会社の方針を示して欲しいという要望が多々あります。経営理念を示して欲しいという要望はありません。

やはり目先の自分たちの生活が大事なんです。それを守るためにはどうすれば良いか?

自分の出来る範囲で頑張りたいと思っておられます。そのためには、どう頑張れば良いのか方向性が知りたいのです。

頑張りたくないという人はいません。会社の方向性さえ示していただければ、私たちは全力でそれに向かって頑張りますという方がほとんどです。

いろんな迷いがあると思いますが、方向性の明示を伝え続けなければならないです。

もう従業員の方もご存知です。形ばかりのものはいらない!
本音で会社の業績を向上させるものが欲しいのです。

できの悪い経営コンサルタントほど、「貴社は経営理念がありませんね。作られませんか?」と言うらしいです。

私も同感です。
経営理念は、タイミングが大事です。今、この時、必要だ!作ってみようと思った時に作るべきです。

銀行向けに無理矢理作った経営理念では意味がないでしょう。