備品類の細かな経費カットと一人当たり売上高推移、どちらが大事でしょうか?

皆さん損益分岐点を下げるために、あらゆるコストを削減されています。
特に備品類や出張費など目に見えてカットした方が良いものに着手されています。

細かな経費カットをされるのは良いのですが、実はそれ以上に心配な点があります。それは一人当たりの売上高が上がっているかどうかです。

生産性が上がっておらず、経費カットを行っているだけでは未来がないです。

こちらの方にもメスを入れたり、改善が必要だということです。
人件費をカットするだけでなく、そのことにより生産性が格段に上がっていることです。

経費カットには限界が必ずあります。その次は、一人当たりの生産性をどうやって上げて行くかが大事です。実はこのことは簡単には行かないのです。

理由は、過去の体質があるため人を減らせばそのまま利益になるというような
ことはないからです。

財務体質を強くするというのは、この経費率が業界平均に比べて低いということだけでなく、生産性が高いという要素を持ち合わせていることが条件です。

経費カットはプロの方の提案でできる可能性は高いです。一方、生産性を上げるには、部門ごとの見直しや各人の能力アップや適材適所の配置など人事面での戦略構築が必要になってきます。

1.稼げる人員を営業に回す
2.営業ツールを整備する
3.クロージングまでの日数を短くする
4.回収を短くする
5.スキルアップのための勉強会の開催
6.営業担当者が自主的に集まる会議・ミーティングの実施
7.経営者や幹部の営業部門の直轄管理

中小企業では、7の経営者や幹部の営業部門の直轄管理が大事です。
任せているだけでは生産性は上がりません。トップの直轄にして、トップダウンで指示を出さないと、生産性は上がりません。

経費カットして損益分岐点が下がったと喜ばないで下さい。
大事なのは生産性を上げることです。この数値が下がっているなら、危険信号です。

事業は継続させることが大切です。そのためには生産性が上がっていないと利益は出ません。だからこそ、生産性重視の経営を目指されませんでしょうか?