これは私の経験則ですが、組織が出来上がっているか否か、判断する基準が一つあります。

それは、社長や役員への直訴があるかどうかです。

直訴した従業員の方に悪気はおそらくないのでしょう。
事務所の席も近く、言いたいことを言ってみただけかもしれません。

そんな距離感で仕事ができている環境が好きだ!なんてことはありませんか?

実はこの状況、組織が出来上がっていない、ピラミッドが出来上がっていない証拠です。

本来ならば、本部長か担当部長に相談すべきところを直接行くのは本来良くないです。役員の方は役員の仕事があるんです。ピラミッド上、少しずつ上に上がっていくと偉い人になるのが会社?

否、そうではないです。
部門の長と役員では仕事の質や内容が全く違うのです。

この状況を野放しにしておくと、会社になりません。個人経営のままで終わってしまいます。

本部長や部長に権限や責任を与えて、現場レベルの話はここに集約できるようにすべきです。

中小企業ではどうもこの部長と役員の境目がない感じです。
言いやすい人に言えるから中小企業だ!は間違っていると思います。勘違いされています。

それを正さない限り、企業としての成長はありません。

気易く相談できる関係が良い関係とは言えません。履き違えた社員を作らないことの方がもっと大事です。

現場の全責任を背負った本部長が居て初めて役員の方が良い仕事ができます。

従業員が好き勝手できる会社ではなく、役員の方が役員の仕事ができる環境を作ることが会社では大事なことです。

是非、何かあれば気楽に社長に直訴できる会社というのは、見直された方が良いと思います。