職人気質の方は、大きな組織には向かないようです。
それと中小企業では、職人気質の方を作ると、会社の成長が止まることがあります。

その方にしかできないという仕事はいらないのです。

素晴らしい技術・技能を持った方も自分が今後、職人として生きて行くのか、管理職として人を育てていくのかを自己判断しないといけません。

それにもっと大事なのは、会社はどちらを求めているかです。

自分の持っているものをすべて若い人たちに伝える。
そして、もう一段高いところからいろんな勉強をさせていただくという方が必要とされています。

徐々に現場から離れ、管理する側に回る。
細かい数値づくりや分析、経営に関するすべてが必要とされます。

また会社側としても極力職人は作らない、出てこないような仕組みを意図的に作って行かないといけません。

若い時からローテーションなどを行い、いろんな職場を経験させてあげることです。そういう意味では人事部の仕事も大切になってきます。

現場の長の方が職人さんですと、会社の成長は止まります。
現場の長の方は、職人が出てこないように管理しないといけません。出来る限り次の時代へバトンを移せるよう、書いたものを残すことです。

現場の長の方や社歴の長い方は、現場の状況を把握以上に、経営面でのことを考えないといけません。売上を上げるためにはどうすれば良いのか?利益を出すにはどうすれば良いのか?そのことの方がもっと大事です。

視点をそちらへ向けて行って欲しいです。
それが職人を作らない一つのコツです。

商売から経営へ、現場の方から脱皮しないと伸びません。

後は、トップ自ら、「うちの会社には職人はいらない!」と宣言することです。
会社を大きく成長させたい、軌道に乗せたいとお考えなら、職人を作らないように作らないように仕組みを作っていくことです。

あなたは会社には職人気質の方、何人おられますでしょうか?