苦戦されている企業様を客観的に見ると、一つ欠けているものがあるような気がします。

それは理念です。

あったとしてもコンサルタントに依頼して、印刷物を作成するかのような形だけのものではダメです。

自分の思いが積もったものが理念にならないと・・・

中小企業では、理念づくりが大切だと言われます。
事業を継続して行くうちに徐々に出来上がってくるものです。

だから無理して作ろうと思っても良いものはできないし、実践できないでしょう。

確たるビジネスに対する思いが言葉になっていることです。
これが欠けている中小企業はたいへんです。いつも時流に流され、付け焼刃的な経営手法しか取れなくなります。

経営に対する強い思いが必要です。それがないと理念や文化は出来上がりません。理念がおそらく会社の柱になるのでしょう。

今すぐでなくても自分の考えをまとめていかなくてはなりません。
それが経営者の一番大切な仕事です。

完成品は生きている間はないのでしょうが、自分の思いを理想的な形にまとめていかなくてはなりません。

単なる愛社精神ではなく、思いを言葉にしたもの。


人生も同じだそうです。
一生かかって自分の理念を作り上げて行きなさいと言われました。
それがあなたの事業に必ずつながるからと・・・

まだまだ小僧の私には重い話ですが、経営コンサルタントして企業を診断していると、経営者の理念の有無は、業績に大きく左右することはわかります。

どんな思いで事業を行っているのか?
それを日々口に出して、従業員を動かしていかないといけないようです。

利益を上げる以上にこの理念を創り上げる作業こそが、経営の妙かもしれません。

やりたいことをやっているだけではダメ。
自分の事業観を作ることが大切なような気がします。