簡単に出来そうで出来ないのが撤退や退店。

作ることは得意だか、止めることは苦手?
この連続でいつしか、過大投資になり負債を背負うことに・・・

不採算店舗や不採算事業を止めていれば、流れる血も少なかったはず。
決断出来ないことが、大きな負債の一番の理由というのでは、困ります。

よくクライアント先へお伺いさせていただき、
「社長!決断の時ですよ。今撤退しないと赤字幅が大きくなります。続ける理由は何かあるのですか?」と膝づめでお話をさせていただくことがしばしば。
でもなかなか決断が難しいようです。

しかし、伸びてこられた経営者の方ほど、撤退・退店が上手です。
数値データを見ていただいた瞬間、即決されます。

経営者の方は自分の作ったものを潰すのは嫌なものです。
でも早く撤退した方が会社にとって良いのはわかっています。外部の方からの後押しやデータがあってもできないものらしいです。

だから作った時から、止める時はいつなのかを常に想定することです。
それと決断の早いジャッジを出せるよう訓練することです。

意外と厄介なのは、一度も撤退・退店したことはないという方です。撤退・退店したことがないというのがご本人のプライド。それを崩していかないと会社に利益が出ません。

往々にこのような会社は、赤字体質です。それも急激に赤字になるというのではなく累積赤字が徐々に膨らんでいます。

最近凄いなぁと思う経営者の方は、
「武内さんから見て、うちで止めた方が良いと思うものを指摘して下さい。その際、根拠もすいませんが、データで示して下さい。」
とおっしゃいます。

そのような経営者の方は、もう自分の中でどこを切らないといけないかおわかりなんだと思います。後は、外部の方の後押しさえもらえれば、社内の人間も説得でき、すぐにでも実行されるのでしょう。

止めるということは、客観的な判断できるということです。
自分のプライドのために事業をしていないという証です。

止めるなら早く止めた方が絶対に良いです。
撤退・退店も癖付けされた方が良いのかも・・・

兎に角、撤退・退店の上手な経営者になって下さい。