会社を守ること、従業員やその家族を守ること。
自分を守る方はご退陣いただきたいというのが本音です。

雇われサラリーマン社長の会社が伸びない理由がここにあります。
会社や従業員よりも自分が大切なため、任期を全うすることが最優先になってしまいます。

そのため決断はせず、すべて先送り。

やりたくてなったのではないという方もおられるかもしれませんが、それでは仕事をされている従業員が可哀そうです。

中小企業の社長の条件は、能力や過去の実績ではなく、会社や従業員を守ることができるかどうかだと思います。

クライアント先の状況を見ていますと、不況でもオーナー経営者のところはなんとか踏ん張っておられます。逆に雇われ社長のところは、これといった対策も打てずに右往左往している感じです。

真剣さが経営に表れて来ると思います。
一旦社長業を引き受けたからには、命がけで取り組み姿勢がないと会社を軌道に乗せることができません。

中小企業の経営は外部環境でも内部環境の影響でもないです。
トップのやる気と姿勢次第です。トップの気持ちが少しでも入れば、業績はすぐに上がります。それくらい中小企業の経営数値とトップの意識は連動しています。

だからこそ、真剣に取り組まないといけません。

こんな不景気にゴルフや海外出張などお付き合いを優先しているようでは社長失格です。社長業に専念できる環境を自ら作ることが大切です。

お付き合いのためや「社長」と呼ばれることがうれしくて社長業をやっているようでは業績の回復はないと思います。

会社や従業員を何とか守ろうという姿勢がないと従業員は付いて来ません。
結果はどうでもよいのです。その姿勢だけは必ず見せて下さい。

やはり経営はトップで99.9%決まるように思います。