役職に応じて対応や見方が違うと思います。

上長や部長の方は、部下の稟議が上がってくるとうれしいものです。
少しでも通してやろうという目で見ると思います。

しかし、これが役員、経営者の目となるとそうは行きません。
単純に通すことはできないはずです。

まず同様のところから相見積もりを取らせるはずです。それも必ず2か所以上。
稟議を上げた方以外からも当然、見積もりを取ってもらいます。

そうして客観的に判断する目を持つことが大事です。

さらに、今のその稟議が上がってきた内容が自社にとって必要なのかどうかジャッジしないといけません。

必要でないものは、却下しないといけません。
特に、会社がコストカットをすすめている場合は、幹部役員のすべき行動は、カットできるものを見つけることです。

逆に、一般従業員からは積極的に業績を伸ばそうと、あれこれ企画が出てきます。

企画を潰す訳ではないですが、吟味することが大事です。少々嫌われ役になったとしてもその役割を担わないといけません。

こういう役員がいない会社が一番危険なんです。
良い案だから通してあげよう・・・

良い上司のように見えますが、会社は組織で動いています。部長以下の見る目と役員の見る目は違っていないといけません。

また役員が一般従業員と同じように、企画案を探すというのもどうでしょうか?適正なジャッジができなくなる場合があります。
自分で自信があったとしてもそれは、そっと従業員から案が出てくるのを待って、厳正な審査を行うべきです。

会社としてジャッジするのが役員の役目。
それを理解して行動して下さい。

良い上司は、稟議を通してくれる上司でしょうか?
否。
そんな甘い環境では業績を伸ばすことはできません。

役員こそ厳しい目を持たないといけないと思います。