よくあるご相談は、「武内さん、業績もあまりよくないので、中元・歳暮を止めたいのですが、止めてもいいですか?」というものです。

今時、中元・歳暮をしないと良好な取引関係が保てないなんていうことはないです。特定のお世話になった方だけで、後は止められても良いのではと思います。

ところがこの中元・歳暮、渡すこと以上に大事なことがあります。
いただき方です。

まずどのような姿勢でいただくかです。
「こちら受け取って下さい。」と言われてもこちらから手を出して、「いつもありがとうございます。」ではなく、一旦は必ずお断りする。

できれば、「会社からいただかにようにと言われておりますので・・・」
とやんわりとお断りする。

担当部署や一個人に持ってこられたのではないです。会社に対してもってこられたのです。だから、必ず会社に報告すること、総務にいただいたものを提出すること。

それに物をいただくと腰が引けます。公正な取引関係にならない場合があります。また、過度な付け届けが来るかもしれません。

身綺麗な状態で経営をしようと思えば、外部の方から物をもらわない風習を作ることです。

またいただいたのであれば、開ける前に必ずお礼状を書くことです。
その癖付けを社内に植え付けないといけません。

会社のものは自分のものでは困ります。けじめを付ける教育を施して下さい。

担当部署が勝手なことをしていると、徐々に不正に近い状態のことが起こってきます。

何でも渡すのは簡単、しかし、いただき方にはルールがあります。
それを守ったり、作っていかないと良い会社にはなりません。

「お中元・お歳暮どうされていますか?」とお聞きすると、その会社の状況がわかってしまいます。

是非、身綺麗な状態で、しがらみのない経営をされて下さい。

引き出しの中にお菓子がいっぱい!という会社は、伸びません。