どんな素晴らしい評価制度を作ってもダメです。
社長が納得するものを作らないと・・・

評価制度作成・導入の依頼は、年数回は必ずあります。
しかし、作って下さいとか、導入したいんですが、ではダメです。

作ったからといって会社がどうこうなる訳ではないです。
作ることには、意味がないです。

会社を良くするためにはどうするか?
そのための手段でしかないです。目的には成りえないものです。

だからよく最初に、「評価制度を作られても業績には関係ないですよ。」とはっきりとお伝えさせていただきます。その上で、さらに何らかの目的がある場合は、作成・導入させていただいています。

特に最近出てきたのが、業界平均よりも高い給与を払っているため、固定費がかさみ経営を圧迫しているので評価制度を導入し、業界平均に近づけたいという案件です。

これは納得です。
業界平均の給与体系に近づけるために評価制度を導入し、賃金体系をドラスティックに変え、固定費を圧縮する。なかなか妙案だと思います。

この案件もトップが目的を明らかに持っておられるから安心です。
評価制度がどうこうではなく、経営上の課題が見えているからです。

こういった目的や方向性をお持ちの社長と仕事をさせていただくと楽しいですし、やりやすいです。

何かしてれくれるだろう、良い方向へ持って行ってくれるだろうでは厳しいと思います。まず、どうなりたいか、どうしたいのかをはっきりと持つこと。そこからどうするか、決めないといけません。

社長の意向にそうように作っていくことです。
だから、外部の良い意見はいりません。自分のイメージしているものを具現化するための手段をいろいろ使うだけです。

評価制度そのものよりもどう活用するか?
それが見えた時、評価制度も輝くのでしょう。

評価制度というと、何か新しい仕組みや素晴らしい制度なんでやってみたいと思われているなら要注意です。

導入したからと言って会社の業績は変わりません。逆に手間ばかり増えるかもしれません。

社長の方針や目的が決まった時、手段として検討されてはいかがでしょうか?