業績不振に陥っている企業様は、当然悩んでおられるのですが、それもマネジメントやマーケティングのことではなく、方向性について迷っておられるように見受けます。

不振の理由は、方向性が見えていないことなんです。どうすれば良いのか?どこに問題があるのか?自社ではほとんどすべての改善・改革を施したのに、業績が上向かないと悩んでおられます。

また、外部環境の影響を受けたのではと、同業他社の状況を調査されます。
しかし、それでも明確な答えは見つかりません。

内部を強くすることを考えないといけません。どこか歪みが生じているはずです。外へ目を向けても答えが見つからないのなら、中を強くすることです。

一般の企業と比べて何が足りないのか、客観的に診断すべきです。
それと同時に、トップからの方向性の明確化と部門ごとの方針を明確にすることです。

ところがこの時、当然、悩まれます。この方向性や方針で良いのかと・・・
ぴったり当たるということはないかもしれません。大事なのは、全従業員に発表して一体化することです。

期初には発表してスタートしたいです。そのための戦略会議をすべきです。
どういう方向性で今期頑張っていくのか?その答えを従業員の方は欲しがっておられます。

方向性が見えなかったり、自信がないのはわかりますが、何もないのはどうでしょうか?それでは現場の士気が上がりません。

トップは逃げずに、方向性を明確化し発表することです。それがトップの一番の仕事のはずです。

「どうすれば良いのですか?」とご質問がよくあります。

マネジメントやマーケティング戦略ではなく、この方向性について悩み続けることが大切なのかもしれません。

いつも意識して方向性を出そうと考え続けないとなかなか出ないと思います。
後は勇気を持って、発表して下さい。ないことが一番良くないです。それが不振の原因につながります。

トップが迷っている状態では業績は回復しません。是非、方向性を出して下さい。