2007年 8月の記事一覧

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07年08月07日 10時56分04秒
Posted by: sorb
経済産業省が、商店の数や分布など商業全般の実態をつかむため、
卸売業と小売業を対象に実施する調査です。
5年ごとですが、その中間年(実施の2年後)にも簡易な調査が
実施されます。
調査対象は百貨店や大手スーパーから零細商店までを網羅します。
商業の国勢調査といわれる所以です。
この商業統計に「小売業年間販売額」というデータ項目があります。
これは、"その地域で実際に人々が使ったお金"を表しており、
実体のあるマーケット規模を示しています。
たとえば、新宿駅を中心とした500m圏内では7843億円(99年データ)
にもなります。
一方、全国のこの総額を総人口で割ると、一人当たりの消費額を算出
できます。これは、99年データで約114万円になります。
この数字で、新宿の7843億円を割ってみると、約68万8千人になります。
これを「購買人口」といいます。
購買人口を夜間人口(そこに住んでいる人)と比較することで、
購買流入の状況を知ることができます。
新宿の場合、同圏内人口は2200人程度ですから、313倍にもなり、
巨大な購買流入があることが裏付けられます。
逆に、購買人口が夜間人口より少ない場合は、その地域の人々が
その地域以外で買い物をしているということがわかります。

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07年08月06日 11時37分15秒
Posted by: sorb
「夜間人口」とは、そこに住んでいる人はどのくらいいるか、
その数で、国勢調査の人口です。
「昼間人口」は、平たく言うと、
(夜間人口)−(そこから通勤・通学で流出していく人々)+
(そこに通勤・通学で流入してくる人々)と考えてください。
この「夜間人口」と「昼間人口」を比較すると、
その地域の”流出・流入傾向”が分かります。
「夜間人口」が「昼間人口」より多い場合は、
その地域の人々が流出傾向にあるということです。
逆の場合は、流入傾向にあり、その差が大きければ
オフィス立地と言えるでしょう。
東京都の西新宿や銀座などでは、その比率は何十倍にもなります。
業種業態により、その地域が出店に適すかどうかや営業時間等の
検討の参考になるでしょう。
ただし、昼間人口には、購買目的などで流入してくる人々は含まれ
ませんので、ご留意ください。

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07年08月03日 12時03分12秒
Posted by: sorb
「経年推移」とは、調査年度ごとのデータの増減を見ることです。
国勢調査であれば、5年ごとに実施されていますので、
1990年・1995年・2000年と比較することができます。
例えば、ある商圏で、「人口」や「世帯数」の経年データを見てみたら、
1990年から2000年の10年間に、人口が増加していて、世帯数も
それを大幅に上回って増加していたとしましょう。
これは、一世帯当たりの構成人数が減少しているということです。
つまり、小家族化が進んでいる、ということがわかります。
このように、その地域の動向を知ることができるのです。

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07年08月02日 10時23分03秒
Posted by: sorb
国勢調査では、住宅の建て方もわかります。
以下の3項目が参考になります。
・一戸建住宅世帯数
・長屋建住宅世帯数
・共同住宅世帯数
これらの項目の見方ですが、例えば、
若年層の一人暮らし世帯が多いと推測したエリアで、
前回紹介した「民営借家世帯数」「給与住宅世帯数(社宅)」が高く、
建て方別の「共同住宅世帯数」比率も高ければ、
推測がさらに裏付けられることになる、という具合です。
こうしたエリアでは、”住民の定住性が低い”と考えてよいでしょう。
数年もすれば住民層ががらりと変わってしまう傾向にあるので、
要注意です。

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