No. 5: 自社の技術は、自社で破壊する (May 11, 2009)
パナソニックは、薄型テレビ用の次世代パネルで本命とされる有機ELの開発を加速する。現時点で先頭を走っている、どんなに優れた技術でも、いつかはそれに代わる技術が台頭してくる。そのため、常に技術革新を怠ることなく、新しい技術に投資をする必要がある。そして、自社の技術は、自社で破壊することが重要である。他社に破壊されたら、結果は壊滅的で、最悪の場合は、市場から退場を余儀なくされる。いつまでも、過去の遺産というべき技術にしがみついて、市場から去っていった企業は多い。
第二次世界大戦前期における世界最高の戦闘機は、間違いなく日本の零戦である。特に、2000kmという航続距離は他の戦闘機の追従を許さない。戦争が進むにつれて、零戦は21型から、32型、52型と発展していくが、基本的な設計は21型のままであった。しかも、この3種類の零戦に搭乗したパイロットは全員一致で、一番バランスが良かったのは、21型であると断言している。戦争後期に入ると、新しいコンセプトで開発されたアメリカの新型戦闘機に、改良型零戦は、次第に苦戦するようになっていった。零戦の後継機として、戦争末期に烈風が開発されたが、時すでに遅かった。 (Written by Shigeo Sunahara of CBC, Inc.)
第二次世界大戦前期における世界最高の戦闘機は、間違いなく日本の零戦である。特に、2000kmという航続距離は他の戦闘機の追従を許さない。戦争が進むにつれて、零戦は21型から、32型、52型と発展していくが、基本的な設計は21型のままであった。しかも、この3種類の零戦に搭乗したパイロットは全員一致で、一番バランスが良かったのは、21型であると断言している。戦争後期に入ると、新しいコンセプトで開発されたアメリカの新型戦闘機に、改良型零戦は、次第に苦戦するようになっていった。零戦の後継機として、戦争末期に烈風が開発されたが、時すでに遅かった。 (Written by Shigeo Sunahara of CBC, Inc.)