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海外市場では、各国の景気刺激策のおかげで、業績が回復する企業が増えてきた。しかし、国内市場では、大手百貨店の閉店が続き、政府が声を大にして叫ぶ「内需拡大」も色あせてしまった。大盤振る舞いをすると財源が不足するのは自明の理なのに、見栄を張って大向こうをうなら...

日本航空の株券がついに紙くず同然になってしまった。政治のしがらみを考えないで、日本航空の問題点を戦略面から考えると、安易な事業拡張がいかに危険かを示している。景気が悪化すると、企業はコスト削減を最重要課題にあげる。しかし、商品数あるいは得意先数を減らすこと...

高級ブランド商品の業績が回復しない。日本人のブランド好きは、世界で有名であったのに、それも昔の話になりそうである。価値の伝達とは、価値の存在をターゲットとする顧客に知らせることで、広告が一番身近な方法といえる。しかし、価格もそれ自体、価値を伝達する手段であ...

旅行代理店が店舗統廃合でコストを削減し、ネット事業を強化している。JTBも近畿日本ツーリストも店舗リストラの真っ最中である。景気の停滞とインターネット予約へのシフトで、店頭販売が悪化したのが原因である。この動きは、消費者に、より広範囲な商品選択の自由を提供する...

凝った名前のビールが広告業界の目玉となっていると思ったら、新年早々、アサヒビールがデンマークのカールスバーグと海外販売で提携すると発表した。どんなに内需を拡大しても、アルコールを飲まない消費者にビールを飲ますことはできない。凝った名前の新ブランドを導入して...

格差のない社会を築こうと国内では大変革が進行中である。しかし、人間は本来競争動物である。それゆえ、格差があって当然であるし、勝者になることや強者になることは、何ら恥じることのない尊い行為である。人間は永続的に強者であることを目標とすべきである。内需を拡大し...

世紀の合併の騒がれたタイムワーナーとAOLの合併が、正式に解消になったという記事が12月11日付けの日本経済新聞に載っている。合併時は天文学的な数字であった時価総額も50分の1に縮小した。グローバル市場で、主導的な地位をねらう企業は、明らかに大企業である必要がある。...

2年前のマンション供給全国トップの穴吹工務店が会社更生法の適用を申請した。新聞報道で、この工務店の本社が高松にあるのを知った人も多いと思われる。この建設会社は、1994年から、大都市より四国や九州などの地方中核都市にターゲットを絞り、比較的低価格のマンションを大...

1990年代、リエンジニアリングが一世を風靡し、ビジネス界では、ダウンサイジングがもてはやされた。しかし、リエンジニアリングを実践した多くの企業は、コスト構造を改善するより前に売り上げが低下してしまった。つまり、技術革新を進める能力もまた同じように急速に低下さ...

消費の多様化が進み、全国一律価格と規模の経済性を追求した大手スーパーチェーンの苦戦が続く。そんな中、地方小売の伸びが目立っている。消費が多様化すれば、品揃えや値決めで小回りがきく地方企業のほうが強い。首都圏に地盤をもつ、ある中小の食品スーパーは価格交渉を進...

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