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首都圏にある地方自治体が、特産の梨を使ってブランデーを作ることを思い立って、商業化しようとしたが、うまくいかない。それではと、公募で一般人から社長を募集して、事業の建て直しを図ったが、業績を回復させることはできなかった。このケースの根本的な問題は、梨のブラ...

ビジネスが戦争である以上、勝たなくては意味がない。その意味で、時には相手を圧倒するような仕掛けも必要になる。しかし、資金の裏づけのない仕掛けは、時がたつと必ず色あせる。ビジネスには、見栄は禁物である。見かけだけの仕掛けを作ってもすぐにメッキがはがれる。金型...

政府が内需拡大と声高にさけぶ割には、内需が伸びない。肝心の内需は伸びないのに、内需は拡大するという予測で、規模の経済性を求めてM&Aを推し進めた流通業界。どうも予定どおりにはいっていない。大手百貨店のM&Aがマスコミをにぎわしたが、再編した大手百貨店の業績が、大...

メタボリック対策に、国がメタボ健診を始めてから2年が経過した。滑り出しこそダイエットのための消費が盛り上がったが、当時の熱気は次第に薄れて、腹筋などを鍛える道具の売れ行きは下降線をたどり、特定保健商品も振るわない。政策の動向をみて、伸びるビジネスに乗り遅れて...

アップルがすごい勢いで業績を伸ばしている。時価総額は約20兆円で、パナソニックやソニーの時価総額の6倍以上になり、マイクロソフトの23兆円に迫っている。このアップルの強さの源泉は、他社がまねできない独自性にある。他社と同じ事をしても、収益を拡大できるのは高度成長...

NTTドコモが日本の家電・半導体メーカー5社と携帯電話の基幹ソフトの統一に乗り出した。技術基盤を広め、ガラパゴス現象と呼ばれている日本の携帯事業を大きく変えようとするのが目的である。ドコモの海外市場を視野に入れた戦略は、10年前に一度失敗している。ドコモが失敗を...

デパートの閉鎖が続く現状を考慮に入れて、化粧品メーカーが販路政策の見直しに動き出した。最大手の資生堂は、有力デパートに限り高級品の専門売り場を新設して売り場面積を拡大し、業界3位のコーセーはデパート専用であったブランドを専門店にも投入する。化粧品の場合、ブラ...

ビクターとケンウッドは2008年に経営統合したが、その後も業績が低迷しており、ビクターは創業地である本社を売却する決定をした。ビクターの凋落は、VHSの後を追う大型商品を開発できなかったことが大きな原因といえる。すべての商品は、いつかは市場から消えていく運命にある...

出光興産は、2013年をめどに石油精製能力を16%削減する。不振の国内石油事業を立て直す一方、有機EL素材等の成長分野に経営資源を投入する。どのような優良企業でも、いつまでも現業に依存し続けることはできない。石炭がエネルギー源の主役であった時代に、貝島炭鉱という当...

低価格を武器に売上を伸ばす衣料品などの専門店が、相次ぎ大手百貨店に出店する。高級品の販売で独自のポジションを構築した百貨店も、低価格品を求める消費者の動向に対処できず、業績不振店舗の活性化が急務になっている。店舗の立地条件や規模など各店舗の特性に応じた対策...

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