日本相撲協会(大相撲)は財団法人である。従来の財団法人(社団法人も)
は、公益法人である。だから、税金が優遇され、日本相撲協会は、何億の収入
があっても、年間数万円の法人税を支払っているにすぎない。

 このブログで書いたように、平成20年に法律の改正があり、財団法人(社
団法人も)を公益財団法人と一般財団法人の2種類に分類することにした。

 公益法人を名乗りながら、およそ公益とは程遠い財団法人(社団法人も)が
多すぎたからだ。平成25年までに、公益財団(社団)法人に移行するか、一
般財団(社団)法人に移行するかを決めなければならない。

 これからは公益法人だったものが、公益を外れるものが多く出てくるものと
思われる。

 日本相撲協会は、力士が現役を引退した場合、年寄株を取得しなければ、協
会に残ることができないことになっている。そこで、この年寄株が億単位で売
買されている。

 年寄株の売買が高額の金銭で取引されているということは、社団法人であれ
ば、社員の地位が高額の金銭で売買されているということと同じである。これ
では株式会社とかわらない。

 要するに、公益法人で税金が優遇されているにもかかわらず、社員・役員が
金まみれになっているということだ。

 そこで、日本相撲協会は、このままでは公益財団法人に移行できないという
危機感から、年寄株の取り扱いについて苦心している。

 協会が年寄株を預かって、売買を禁止しようという案もあるようだ。ところ
が、折角高い金を出して年寄株を取得したのに、自分が役員を辞めるときは、
それができないことに不満を述べている年寄り達が多いのだ。

 中には、日本相撲協会を株式会社にしようと主張している年寄りもいるよう
だ。そうすると、協会が現在持っている莫大な財産を全部吐き出してから出直
さなければならない。そういうことを知っての主張か。

 自分の利益の確保のみを念頭において、大相撲の将来に思いの至らない元
相撲取りが多いのには落胆させられる。

 ※一般社団法人エースマンション管理士協会のホームページhttp://acemansyonkanri.law.officelive.com/

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