「警告するなら、改善せよ」
≪お客様に警告する必要があると感じたら、その必要が無いように改善するべきだ≫の意です。

よく見かけるホテル内の表示物に「ここは、滑り易いのでご注意ください」とか
「段差がありますので、お足元にご注意ください」などと警告するものがあります。

また、「多少お時間を頂く事があります」とか「数量に限りがあります」などと
サービスの限界を表す表示も見かけます。

もちろん、お客様に怪我をさせないようにとの配慮やクレームを未然に防止する
意味も有るのですが、それで良いのでしょうか?

もし、警告や注意を喚起する必要が有る設備やサービスがあるなら、
滑り難くするとか、早くサービスを提供できるように工夫するべきではないでしょうか。

あらかじめ断っておけば、それで良いのでしょうか?

ホテルと言う場所は、簡単に言ってしまえば非日常の世界です。
いつも暮らしている環境とは違う、言ってみれば別世界です。

確かにホテルによっては、求められている機能は違うでしょう。
しかし、別世界である事には違いがありません。

そんな夢の世界で、「ここは、滑り易いのでご注意ください」などと
極めて現実的な表示を見ることは、不快です。

先日見た表示は「この窓は閉め難いので、開けないでください」でした。
何で修理しないかが理解できません。
窓の修理代は、お客様を減らさずにすむ事でペイするはずです。

夢の世界では、何も不都合な事はあってはいけないのです。
何かを注文して、品切れなんて事もあってはなりません。

それでは、お客様が夢から覚めてしまいます。

ですから、そのような表示をしなくてもすむように
滑りにくくするとか、段差を減らすとか工夫する必要があります。
在庫の管理もしっかりと整えておく必要があるでしょう。

警告や注意喚起の表示は、ホテルの怠慢を表す恥かしい行為と考え
その原因を取り除く努力をしましょう。


さて、感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。
もし「これは、面白い」と思ったら、それが問題点かもしれません。

では、また次回をお楽しみに・・・・ラブホテル繁盛請負人 平田壮吉
http://www.hos-spiral.com