能率と効率の違いって何?
良く運営現場では「効率的に働こう」とか「能率を上げて行こう」等と言いますが、この「効率」と「能率」って、何が違うか分かりますか?
「能率」を上げれば「効率」も上がると思っている人も多いのではないでしょうか?
さて、本当にそうでしょうか?実は、必ずしもそうとは言えないのです。そもそも、「能率」と「効率」では。上げたり下げたりするモノが違うのです。
「能率」で上げ下げするのは、その内容や品質であり、「効率」で上げ下げするのは生産量とか個数なのです。
言い換えれば、同じ時間や材料から良い物を作りだすのが能率化であって、効率化とは、同じ時間や材料から沢山の同じ物を作ることを指すのです。
ですから、能率を上げようとすると効率が下がることも、効率を上げたために能率的でない場合も有り得るのです。
例えば、ラブホテルの清掃を例にとりましょう。
同じ道具と時間を使って綺麗な部屋を作り上げようとするのは能率化を図ることですし、同様に同じ道具や時間でより多くの部屋を掃除しようとするのは効率化への努力なのです。
ここを混同すると、綺麗でも無い部屋を作るのにも時間がかかってしまう事が起きるのです。
逆に、ここをキチンと区別して指導したり努力したりしていくと、綺麗な部屋が沢山作れる様にもなるのです。
ここは、ルームサービスでも同じ事が言えます。
やり方次第では、美味しいお料理を素早く作ることも可能になるのです。
どうぞ、皆さんも「能率を上げる」のか「効率を上げるのか?」を意識されて、ご自身のホテルでの業務改善にお役立て下さい。
そんな事は面倒だから、誰かやって欲しいとお考えの方は、弊社にご連絡ください。
有償とはなりますが、キチンとお手伝いして差し上げます。