「無くす事も仕事」
≪時として何かを無くす事も、ホテルの仕事で有る≫の意です。

ホテルの運営に関する仕事と言えば、企画や人事、危機の管理や清掃など
多岐に亘るのですが、じつは「無くす事」も重要な仕事なのです。

例えば企画ですが、始めたら終わらせることも計画しましょう。
可能であれば開催期間を予め決めておくのも良いでしょう。
真夏のビールフェアPOPが秋ならともかく冬になっても出っ放しでは・・・

随分前ですが、コンサルを依頼されて伺ったラブホテルでは
2月だと言うのに「クリスマス期間特別プランのお知らせ」が
エレベーターの中に張ってありました。

これじゃあ、お客様に呆れられてしまいます。

また、運営管理作業についても、段々と作業量が増えていく傾向があります。
既に意味を失った資料作成や、記録の保持などは速やかに止めて
不必要な仕事による作業負担を無くしていく事も重要です。

また、フロントやリネン室、倉庫などに不要なものが積み重なっている事はありませんか?
もし、そうなら早く廃棄処分にしましょう。
それらは、ただ存在するだけでなく、正常な運営作業を妨げているのです。
「別に、それほど支障も無い」と思われているかもしれませんが
それは、慣れてしまっているだけです。
ちゃんと整理整頓すると、今まで使いにくかった事がわかります。

ホテルの作業で重要な清掃作業にも、この事は当てはまります。

清掃と言えば、掃除機をかけたり、拭き掃除したり、ベッドや浴室を整えたり
色々とするべき事はあるのですが、意外に忘れられ勝ちな事に
〔臭気除去作業〕があります。
お客様に不快な思いをさせてしまう悪臭を取り除く事も重要な清掃項目です。

また、騒音も無くしましょう。
騒音とは外部から進入してくるとは限りませんよ。
意外にも、内部騒音は多いものです。

中でも、隣や上の階の客室を清掃しているときの騒音には留意しましょう。
お休み中のお客様には、掃除機の音も気になるものです。

そして、火災や盗難などの≪不安≫なども無くして、
お客様に安心してご利用戴ける様に務めましょう。

つまり、〔無くす〕のも重要な仕事なのです。


さて、感想はいかがだったでしょう?
「おもしろい」という方も「つまらん」という方もおいででしょう。

所詮は「当たるに然る」、つまりは当然極まりない事ですから
知っていられる方にとっては「全く詰まらん話」なのです。
もし「これは、面白い」と思ったら、それが問題点かもしれません。

では、また次回をお楽しみに・・・・ラブホテル繁盛請負人 平田壮吉
http://www.hos-spiral.com