貴方はホテル経営者又は店長(責任者)として、忙しいですか?
もし「毎日毎日、てんてこ舞いだよ」でしたら、大問題です。

まぁ、普通に考えてみれば・・・・

儲からないホテル=お客様が少ない=ホテルの消耗も少ない=問題もおきにくい
から経営者もヒマな筈ですであり・・・
儲かるホテル=千客万来=従業員も多く、消耗も故障も増える=問題山積
だから経営者も忙殺される筈ですよね。

でも、事実は全くの逆です。
儲かっているラブホテルの経営者って、優雅にゴルフに興じていたりするのですが、
それとは逆に、儲からない駄目ホテルの経営者は、日夜問題の収拾に追われているんですね。

何故だと思われますか?

実は、ここには重要な考え方に対する違いがあるのです。

それは。対処作業の優先順位です。

ホテルに限らず事業の現場では、絶えず何か問題が起きています。
その問題に気が付くかどうかは、また別の次元です。
でも、確実に問題は発生し続けます。
事業現場とはそういうものなのです。
もし、何も問題が起きないとしたら・・・・発生している事に気が付かないか
事業の発展が停滞しているか後退しているからでしょうし、
それは、立派な問題の発生です。

事業現場で発生する問題の殆どは・・・・
①重要な問題
②緊急な問題
③重要で緊急な問題
④重要でも緊急でも無い問題
の4種類に分類されます。

さて、そんな事業現場を預かる貴方は、どちらから手をつけますか?
きっと、③の〔重要で緊急な問題〕が最初でしょうね。
では次は?
ここで差が出ます。
もし貴方が、②の〔緊急な問題〕を選んだとしたら・・・・
残念ですが、ホテルは儲からなくなるかもしれませんし、
あなたは、いつまでも忙しく問題の対処に奔走する事に成るでしょう。

「何?緊急なんだろう!すぐにやんなきゃ駄目じゃん!」と言われそうですね。
確かに、それはそうなんですが、問題は【貴方がやるべきか?】です。
②の〔緊急な問題〕は、言い換えれば【緊急性は高いが、重要性は低いか無い問題】です。
〔重要で無い問題〕とは、〔結果が重要で無い〕ということです。
ですから、何も現場の指揮官がやる必要は無いのです。
つまり、誰かに任せてやらせれば良いのです。
従業員に出来る人間がいなければ、外部に依頼すればいいのです。
それなのに、責任指揮官自らが重要で無い緊急課題の対処に廻ってしまうと
大変な事が起きてしまいます。・・・・それは

それは①の〔重要な問題〕が後回しになることです。
それでも、ちゃんとやればまだ良いのですが・・・えてして
〔重要で緊急な問題〕と〔重要ではないが緊急の問題〕の処理を終えた頃には
もう相当に時間が過ぎてしまっています。
多分、すっかり疲れてしまっているかもしれません。
〔緊急な問題〕を二つも処理したのですから、疲れましたね。
もう、そろそろ帰宅する時間です。
まぁ、〔重要な問題〕とは言っても〔緊急性は低い〕ので慌てる必要はありませんよね。
って言う事で、この〔重要な問題〕は明日処理する事になります。

でも、忘れていませんか?

事業現場では、常に問題は起きるものです。
そう毎日ではないかもしれませんが、必ず問題は起きてきます。

翌日に処理しようと思っていた〔緊急ではないが重要な問題〕を処理しようとしても、翌日には、新たな〔緊急で重要な問題〕や〔緊急な問題〕起きるのです。
そうすると、貴方は昨日と同じように〔緊急で重要な問題〕から処理を始めます。
そして・・・昨日の〔重要な問題〕は、又も明日に回されていきます。

そんな経験はありませんか?

大問題と申し上げたのは、この先の事です。
あの、処理してもらえなかった〔重要だが緊急では無い問題〕が
時間の経過と共に変化するのです。

何になると思います?

あの時点では、問題が表面するまでに時間的余裕があったから
緊急性は低かったのですが・・・・
もはや、その時間的余裕は消費されてしまったのです。
つまり、あの〔重要だが緊急では無い問題〕は〔重要で緊急な問題〕に変化して
明日あたり、事業現場に浮上してくるのです。

そして、貴方は浮上してきた〔重要で緊急な問題〕の対応に追われるのです。
そうする内に、またもや貴方は〔重要だが緊急では無い問題〕の処理時間を失い
また、明日に回すのです。

この対応処理を延期された〔重要だが緊急では無い問題〕は、
やがてその時間的余裕を使い果たして〔重要で緊急な問題〕に生まれ変わり
いつか事業現場に浮上してきます。

そしてこの悪い循環が習慣化していきます。
そうなると事業現場には、毎日浮上してくる〔重要で緊急な問題〕を対処する事しか出来なくなり、〔重要な問題〕かいつも先送りする風潮が根付きます。

そしていつしか、ホテルはお客様の評価を落としてしまいヒマになるのですが
経営者は忙しいままで、問題の対応処理に追われているので新たな改善策を
考えたり、具現化する事も出来ません。

これだは、ホテルはつぶれてしまいます。

では、どうするべきなのか!

最初に着手するべきなのは、もちろん〔重要で緊急な問題〕ですが
次にするべきは。〔重要でなく緊急な問題〕を誰かに任せ
〔緊急ではないが重要な問題〕の対処を優先するのです。

ただし、スタッフに任せた作業の結果を確認しましょう。

要は〔重要な問題〕の処理を先に延ばさないことが重要なのです。

このことが習慣化されると、事業現場に浮上してくる〔重要で緊急な問題〕は
激減し、いつも〔重要で緊急で無い問題〕処理が出来るようになり
やがては、その問題もめっきりと発生頻度は少なくなってきます。

そう言うホテルは、お客様も順調に増加して〔儲かっているホテル〕になりますし
そこの店長や指揮官たる経営者は、優雅に時間を楽しむことが出来るようになるのです。

弊社でコンサルタントをお引き受けして、このように処理システムを調整すると
早ければ1年、遅くても2年以内に問題発生率がガクンと落ちてきます。
何で、それほど時間が掛かるかといえば、重要な問題が溜まりに溜まっているからですが、それも、我々スペシャリストがドンドンと処理していくのです。

皆さんも、問題の対応処理の優先順位には、くれぐれもご注意下さい。
もし「もう、自分達では収拾がつかない」と思われたら、どうぞご相談下さい。

何かのヒントを示して差し上げられるとお思います。

詳しくは弊社のホームページをご覧下さい。