漢方や中医学のバイブルである黄帝内経(こうていだいけい)に、全ての痛みは(経)
絡の気の不通であると書かれています。
したがって、あらゆる痛みを消すには、その経絡の気を通す事以外にありません。
気功や整体もその技法の手段なのです。
人間は無意識に、腹が痛めば手で押さえたり、偏頭痛があれば指を痛むところに当てたり
しますね。
これが、文字通りの「手当て」です。

私たちの身体にも、静電気があるのに伴い、磁気が生じています。
モノには、全て、陰陽・表裏があるように、当然、そこには、プラス・マイナス、N極・
S極などの対比があるわけです。

N極を当てると、反作用でS極が生じ、S極を当てると、逆にN極が生じるのですが、
N極からS極へ、プラス極からマイナス極へと電流が流れます。
この流れが、いわば経絡(気の循環ルート)の気の流れと同じです。

「経絡」の「経」は大通りのことで、例えば京都の四条通りや五条通り。
「絡」は路地のことで、例えば寺町通りや富小路通り。
う~ん。ローカルな説明かも?かんにんえ。(笑)

「痛みは、絡の不通であり、気が通れば、すなわち痛み消える。」と黄帝内経にあります。

例えば、右肩が異常に凝って、痛む場合、右肩には、異常な電荷が発生しています。

四条寺町上るところで、異常な混雑が発生しているので、
交通整理して、三条と四条の大通りを開けて、通行をよくすることが経絡治療。

寺町蛸薬師通りと錦通りの滞っている人ゴミを、四条へ誘導して混雑を散らすのが、局所
療法となります。

では実際に強い肩凝りや肩の痛みがある人に、経絡気功圧法で、奇経を用いて、経絡治療
してみましょう。

右手の親指を、患者さんの右手の外関(手の甲側の手首の折ジワから中央中指の線に沿って、
指3本分肘側へ行ったくぼみ)に右手の親指を当てて腕を取り、
左足の臨泣(足の小指と薬指の間を足首側に沿って上った骨の隙間の鈍痛あるくぼみ)に、
左手の親指を当てて足をつまんで、両方の親指でツボを押し込みます。

丹田(ヘソ下指4本分の気の海)から、吐く息とともに気を発動させ、
振動を伝えるよう、右手の指先から患部を通り、左手の指先へと気が伝わるよう、
イメージして、目で追って行きます。

押えた2箇所のツボは、顔をしかめるほど痛かったのに、
何度か吐く息とともに気を伝え、強く押さえているのに、痛まないようになれば、
肩の痛みも消えています。

局所療法は、反対側圧法を用いてみましょう。

痛む右肩の凝りの中心に左の親指を軽く置きます。
その反対側の左の対称点に、右手の親指を当て、吐く息とともに、こちらを
ぐぐぐぐぐぐっと強く押し込みます。
指を離すと同時に、左掌で、患部を、痛いの痛いの飛んでけーと撫で散らしてあげます。
一呼吸たっぷり間をおいてから、また繰り返しますが、その都度、肩の凝りを探ってみて
下さい。
ほうらね。凝りも痛みもやわらかく消えてるでしょう?

反対側を強く押すことによって、その場に電荷が多く発生し、
陰陽表裏の術理によって、異常に発生していた右肩の電荷がフラットになって痛みと凝り
が消えたのですよ。

このように、手や指には、癒しの極性があるのです。^^

一般に利き手の掌はNのプラスとして相対的に作用します。
親指から、順に、N・S・N・S・Nの極性があります。

反対側の掌はSのマイナスとして作用し、親指から順に、S・N・S・N・Sの極性と
なります。

故刑部忠和先生が創始した、11円療法は銅とアルミニウムの異種金属の電位差を利用し、
磁石療法はNS極の極性を利用したものですが、
補(正気を補う)と瀉(邪気を排出する)の術理や関節など貼りにくい場所への使用、
長時間の使用を考えれば、金銀パワーシールがはるかに優れているものです。

気の科学体験講座の会員でもあった先生亡き後、パワーシールはどうなったのだろう?
気の科学研究所以外のは、見たことないなあ。^^;

チタンテープやゲルマニウムのシールは世に出回っていますが、
補瀉や陰陽の術理はなく、局所療法のみの活用ですね。^^;

11円療法やパワーシールを用いる場合、
上記の例では、右手の外関に10円玉や金シール、左足の臨泣に1円玉や銀シールを貼り、
痛む箇所には、1円玉や銀シールを貼るのです。

局所療法で、古来から用いられて来た効き目ある療法は「米ツブ療法」です。

黄帝内経の「霊枢」は、鍼灸のバイブルですが、その「経筋第十三」に「痛み以て輸と
なす。」とあり、
要するに、痛い所を治療点とするという意味です。

古代には、先端が尖った石で痛いところを押して、痛みを軽減させていました。
これを「ヘン(石ヘンに乏)石」と呼び、「薬石効なく」の石とは、これのことです。

米ツブ療法は、生理学でいう関連痛の治療に優れています。

関連痛とは神経伝達の混線による痛みで、狭心症なら左肩や手首に痛みを感じたり、
横隔膜の炎症で肩が痛んだり、初期の虫垂炎がヘソの上が痛むようなものです。

およそ私たちが味わっている痛みは、たいていがこの関連痛によるもので、
Aデルタ神経線維が伝えるものです。

洗った米ツブを痛む場所に貼り、5秒ほど強く押し込むと、
Aデルタ神経線維(体性神経系)とC繊維神経(自律神経系)に同時に刺激が与えられ、
「エドリアンの法則」によって、わずかな刺激も時間的に加重されていると一定の
神経活動を引き起こして、
脳が訴えていた痛みを感じなくさせるのです。

痛むポーズで、痛む場所に貼ると、5秒もあれば痛みは消えます。

また,身体を動かすと、今度は違う場所が痛みますの、
これこそ「痛みのマスキング現象」と呼ばれるもので、関連痛の特徴の一つです。

消えれば次に生じる痛みの次男坊、三男坊にも、次々とお仕置きしてやって、
痛みを全て成仏させてやりましょう。(爆)

米ツブを絆創膏で貼らずに、銀シールで貼り、
頭や背中・腕の痛みには大椎(首の付け根の第7頚椎と第1胸椎の間)、
胸や咽喉の痛みにはダン中(胸の中心、乳首と乳首を結ぶ線の中央、垂れてるヒトは
娘時代を思い出して。爆!)、
腹部や下半身の痛みには中カン(月に完。^^;ヘソとみぞおちを結んだ線の中央)に、
金シールを貼れば、
交会穴療法と局所療法、米ツブのストレッサーと気光パワーシールの陰陽補瀉の作用が
重なって、
効き目は数倍になりますよ。^^v