2012年 5月の記事一覧

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12年05月31日 09時43分06秒
Posted by: kinokagaku
漢方や中医学のバイブルである黄帝内経(こうていだいけい)に、全ての痛みは(経)
絡の気の不通であると書かれています。
したがって、あらゆる痛みを消すには、その経絡の気を通す事以外にありません。
気功や整体もその技法の手段なのです。
人間は無意識に、腹が痛めば手で押さえたり、偏頭痛があれば指を痛むところに当てたり
しますね。
これが、文字通りの「手当て」です。

私たちの身体にも、静電気があるのに伴い、磁気が生じています。
モノには、全て、陰陽・表裏があるように、当然、そこには、プラス・マイナス、N極・
S極などの対比があるわけです。

N極を当てると、反作用でS極が生じ、S極を当てると、逆にN極が生じるのですが、
N極からS極へ、プラス極からマイナス極へと電流が流れます。
この流れが、いわば経絡(気の循環ルート)の気の流れと同じです。

「経絡」の「経」は大通りのことで、例えば京都の四条通りや五条通り。
「絡」は路地のことで、例えば寺町通りや富小路通り。
う~ん。ローカルな説明かも?かんにんえ。(笑)

「痛みは、絡の不通であり、気が通れば、すなわち痛み消える。」と黄帝内経にあります。

例えば、右肩が異常に凝って、痛む場合、右肩には、異常な電荷が発生しています。

四条寺町上るところで、異常な混雑が発生しているので、
交通整理して、三条と四条の大通りを開けて、通行をよくすることが経絡治療。

寺町蛸薬師通りと錦通りの滞っている人ゴミを、四条へ誘導して混雑を散らすのが、局所
療法となります。

では実際に強い肩凝りや肩の痛みがある人に、経絡気功圧法で、奇経を用いて、経絡治療
してみましょう。

右手の親指を、患者さんの右手の外関(手の甲側の手首の折ジワから中央中指の線に沿って、
指3本分肘側へ行ったくぼみ)に右手の親指を当てて腕を取り、
左足の臨泣(足の小指と薬指の間を足首側に沿って上った骨の隙間の鈍痛あるくぼみ)に、
左手の親指を当てて足をつまんで、両方の親指でツボを押し込みます。

丹田(ヘソ下指4本分の気の海)から、吐く息とともに気を発動させ、
振動を伝えるよう、右手の指先から患部を通り、左手の指先へと気が伝わるよう、
イメージして、目で追って行きます。

押えた2箇所のツボは、顔をしかめるほど痛かったのに、
何度か吐く息とともに気を伝え、強く押さえているのに、痛まないようになれば、
肩の痛みも消えています。

局所療法は、反対側圧法を用いてみましょう。

痛む右肩の凝りの中心に左の親指を軽く置きます。
その反対側の左の対称点に、右手の親指を当て、吐く息とともに、こちらを
ぐぐぐぐぐぐっと強く押し込みます。
指を離すと同時に、左掌で、患部を、痛いの痛いの飛んでけーと撫で散らしてあげます。
一呼吸たっぷり間をおいてから、また繰り返しますが、その都度、肩の凝りを探ってみて
下さい。
ほうらね。凝りも痛みもやわらかく消えてるでしょう?

反対側を強く押すことによって、その場に電荷が多く発生し、
陰陽表裏の術理によって、異常に発生していた右肩の電荷がフラットになって痛みと凝り
が消えたのですよ。

このように、手や指には、癒しの極性があるのです。^^

一般に利き手の掌はNのプラスとして相対的に作用します。
親指から、順に、N・S・N・S・Nの極性があります。

反対側の掌はSのマイナスとして作用し、親指から順に、S・N・S・N・Sの極性と
なります。

故刑部忠和先生が創始した、11円療法は銅とアルミニウムの異種金属の電位差を利用し、
磁石療法はNS極の極性を利用したものですが、
補(正気を補う)と瀉(邪気を排出する)の術理や関節など貼りにくい場所への使用、
長時間の使用を考えれば、金銀パワーシールがはるかに優れているものです。

気の科学体験講座の会員でもあった先生亡き後、パワーシールはどうなったのだろう?
気の科学研究所以外のは、見たことないなあ。^^;

チタンテープやゲルマニウムのシールは世に出回っていますが、
補瀉や陰陽の術理はなく、局所療法のみの活用ですね。^^;

11円療法やパワーシールを用いる場合、
上記の例では、右手の外関に10円玉や金シール、左足の臨泣に1円玉や銀シールを貼り、
痛む箇所には、1円玉や銀シールを貼るのです。

局所療法で、古来から用いられて来た効き目ある療法は「米ツブ療法」です。

黄帝内経の「霊枢」は、鍼灸のバイブルですが、その「経筋第十三」に「痛み以て輸と
なす。」とあり、
要するに、痛い所を治療点とするという意味です。

古代には、先端が尖った石で痛いところを押して、痛みを軽減させていました。
これを「ヘン(石ヘンに乏)石」と呼び、「薬石効なく」の石とは、これのことです。

米ツブ療法は、生理学でいう関連痛の治療に優れています。

関連痛とは神経伝達の混線による痛みで、狭心症なら左肩や手首に痛みを感じたり、
横隔膜の炎症で肩が痛んだり、初期の虫垂炎がヘソの上が痛むようなものです。

およそ私たちが味わっている痛みは、たいていがこの関連痛によるもので、
Aデルタ神経線維が伝えるものです。

洗った米ツブを痛む場所に貼り、5秒ほど強く押し込むと、
Aデルタ神経線維(体性神経系)とC繊維神経(自律神経系)に同時に刺激が与えられ、
「エドリアンの法則」によって、わずかな刺激も時間的に加重されていると一定の
神経活動を引き起こして、
脳が訴えていた痛みを感じなくさせるのです。

痛むポーズで、痛む場所に貼ると、5秒もあれば痛みは消えます。

また,身体を動かすと、今度は違う場所が痛みますの、
これこそ「痛みのマスキング現象」と呼ばれるもので、関連痛の特徴の一つです。

消えれば次に生じる痛みの次男坊、三男坊にも、次々とお仕置きしてやって、
痛みを全て成仏させてやりましょう。(爆)

米ツブを絆創膏で貼らずに、銀シールで貼り、
頭や背中・腕の痛みには大椎(首の付け根の第7頚椎と第1胸椎の間)、
胸や咽喉の痛みにはダン中(胸の中心、乳首と乳首を結ぶ線の中央、垂れてるヒトは
娘時代を思い出して。爆!)、
腹部や下半身の痛みには中カン(月に完。^^;ヘソとみぞおちを結んだ線の中央)に、
金シールを貼れば、
交会穴療法と局所療法、米ツブのストレッサーと気光パワーシールの陰陽補瀉の作用が
重なって、
効き目は数倍になりますよ。^^v

12年05月28日 11時08分04秒
Posted by: kinokagaku
高血圧・・・これも初期糖尿病と同じく、中々症状や自覚が出ない病気です。

日本国内に4千万人いる高血圧症状の人の継続治療を受けている人の数は
800万人足らずしか継続治療を行なっていません。
つまり、高血圧の治療を受けるべきなのに、その内の20%以下の人しか
継続治療を行なっていないと言うことです。

症状が出ていないのに、薬を飲め?今までの生活を改善しろなんて?
これはとてもとても、素直な心と固い意志が必要ですね~。^^;
別に苦痛を感じないので、金銭も労力もかけず、高血圧を放置してしまいますわね。。

しかし、現在の日本における死因トップ3を挙げてみると、
1位 ガン 31%
2位 心疾患 16%
3位 脳血管疾患 11%

実にこの、2位心疾患と3位脳血管疾患は、明らかに高血圧を放置してしまった症状です。

高血圧を放置していると出てくる症状は、動脈硬化、心臓、脳以外にも腎臓などもありま
すので、
それらを足すと死亡率1位のガンを凌ぐと言っても過言ではないではないでしょうか?

ちなみに、心疾患と脳血管疾患の死亡者数は、平成20年の1年間で述べると、
心疾患死亡者数 18万1千822人
脳血管疾患死亡者数 12万6千944人

死亡者数がこれだけあれば、この病気で倒れても一応助かり、それ以来、後遺症に苦しむ人、
寝たきりになってしまった人は、その何十倍もいると言えるでしょう。--

WHO(世界保健機構)では、最高血圧が160ミリ、最低血圧が95ミリ以上を高血圧、
最高血圧が140ミリ、最低血圧が90ミリ以下が正常血圧としています。

だからといって、「僕は130と80だから、大丈夫やもんね。」と安心していると危険
だそうで、
安全圏と思われる130ミリで、脳溢血を起こした人は、かなり居るのです。^^;
また、その逆に、「最高血圧が200もありますぅ。」とのたまいながら、がんがん食う
しw、
元気なヒトも居るものです。(笑)

ま、正常血圧だといっても、「安全の保証」はなく、「その程度なら無難であろうよ」と
いう程度だし、
高血圧は、「注意しないと、脳溢血や心臓麻痺を起こす恐れがある」という警告なのですよ。

要は、高い血圧に耐えられるだけ、血管壁が丈夫なら良いわけですが・・・
寄る年波に、確実に進んでる老化に、日夜のストレスに、ホントにその壁、大丈夫か?^^;

と、危惧するなら、転ばぬ先の杖、倒れぬ前の予防ですね。^^

気功も有効な手段です。^^V
呼吸法では、息を吸うと気は上がり、息を吐くと気は下ります。
ゆえに朝一番と就寝前、一日のうちでストレスあるときには、意識して、
息を長く、30秒くらいかけてゆっくりコンスタントに口から吐きましょう。
吸うときは鼻からリラックスして普通に吸い、再び長く吐き出します。
3回くらいは繰り返すといいですね。
習慣になるよう、続けましょう。継続こそ、力となります。^^

治療を要するような高血圧なら、次の経絡特別療法が効果的です。

先ずは、両足の親指の裏の、つけ根の横ジワの中央が、血圧点という特効穴です。
ここに銀シールを貼り、強く押し込みます。
シールのある、なしに拘らず、高血圧の諸氏はご自身のため、続けるべきです。
指先で、気をこめて押し込むといいですが、
ツマヨウジやボールペンの先っぽで、血が出ない程度に押し込むとさらに効果的
でしょう。
一押し3秒で、5回強めに押してください。

次に手の三里を探り、押すとズーンと圧痛のする穴(ツボ)に、右手に金、左手に銀シー
ルを貼ります。
手三里は、手の甲を上にして肘を折り曲げ、上から見て、肘の肘の折りジワ先端から、人
差し指を目掛けて指3本分下がったところです。
押さえると、痛みがあるので分かります。
手の三里は、よく頭の充血をとるツボです。
一押し3秒のツマヨウジ針なら5回強めに押します。

最後に、頭頂の百会(頭のてっぺんで、赤ちゃんの頃ペコペコしてた柔らかい部分の中
央)を両手の親指で強く押し込んでから、グリグリと揉み解してください。
ストレスや慢性の疲れ、気の滞りなどがあれば、汚血が溜まってて、ブニブニするような
ところが見当たりますので、それをもみ消すのです。
百会(ひゃくえ)は、頭の充血を取り、不眠や神経症、精神疾患、頭痛のみならず、足や
腰の痛み、痔疾患にも用いるツボです。
ストレスが溜まり、気疲れや慢性疲労が取れないとき、百会のマッサージは効果的です
よ。^^v
力まずに、肩の力を抜くように意識して、息を吐きながら押し揉み、一呼吸待ってから、
また押し込み揉むのが効果的です。
一押し3秒のツマヨウジ針では、5回少し強めに押し込むといいでしょう。

ちなみに肩凝りがあれば、痛む側の外関(テキストP35の3左図)に金、1~2cm肘
側を探っての痛点に銀シールを貼ります。
後はテキストP36の上図にある大椎に金、肩の痛点全てに銀です。

肩の一方が強く凝る場合は、痛点に銀、その反対側の対称点に金を貼り、反対側圧法をかけます。
これもシールのある・なしに関係なく、押して痛む側の痛点は軽く触れ、反対側こそ強く
押し込んで、パッと手を離せば、凝りや痛みが解消します。
凝りや痛みのある部分の邪気を電子イオンとすると、反対側に負荷を掛ければ、イオン発
生と移動によって電子は左右均等になる所以です。
凝りや痛みをひたすらに揉んで解消しようとしたら・・・筋繊維の断裂によって揉み返し
の痛みタタリがあるかも?^^;

肩凝り解消の一人マッサージや気功のついでに、慢性病やその傾向がある人は、予防と治
療の手立てを続けるといいですね。

続けることで効果的な高血圧のための伝統的な民間療法も、ご紹介しましょう。
玉ねぎの外皮の茶色い皮を煎じて、お茶代わりに飲むと、大変良く効きます。
誰かさんにも教え、続けている間、高血圧から来る諸症状はなかったのですが、寅卯の空
亡で亡失され、今じゃ再び高血圧と心疾患に。w

話のおもちゃ箱のアラカルト:75:タマネギで生活習慣病を改善。その最大の活用法。
http://www.kinokagaku.com/cgi-bin/kinokagaku/siteup.cgi?&category=4&page=0&view=&detail=on&no=98

また、別法では、シイタケのイシヅキを切り取って天日干しにしておきます。
中くらいのもの5,6個を1合の水で水出ししておくか、煎じてお茶代わりに飲むのも良
いですよ。
こうした民間療法とか、地域お年寄りの知恵というか、なかなか先人の知恵には優れもの
も多いものです。
下手なサプリメントにお金を掛けて、却って違う部分で健康を損なうことなく、
お金を掛けずに工夫して、健康になれるといいですね。^^
12年05月05日 08時28分35秒
Posted by: kinokagaku
これまでの医学研究によって、がん細胞は、「糖(ブドウ糖)」をエサにして成長していることが分かりました。
「糖」は甘いものにはもちろん、米、パン、麺類などの炭水化物や果物にたくさん含まれています。
だから、いわゆるでんぷんの主食を食べていると、がんはますますエサを食って大きく成長してしまいます。

糖質制限食は、がんを成長させないために、甘いもの、米、パン、麺類などの炭水化物や果物を食べないようにします。
でんぷん、砂糖、三温糖、黒糖、ショ糖、果糖、乳糖、ハチミツなどはみな、身体の中でブドウ糖に変わって吸収されます。
その代わりに、青野菜と、肉・魚・卵などのタンパク質と、動物性油脂、植物性油脂などの脂質をしっかりと食べるのです。

タンパク質と脂質は、丈夫な身体を作るために欠かせない栄養素ですから、カロリー不足で抵抗力や体力が衰えないよう、しっかり食べることが大事で、緑の葉っぱで補助栄養素と食物繊維を摂ることも大切です。

炭水化物(結果として糖質)を全く食べなくても、人間の身体は正常に働くのです。
いわゆる主食たる炭水化物である、米や小麦、麺類などを食べると、血糖値が上って身体に負担がかかり、食べ過ぎると肥満や糖尿病の原因となります。

「糖質」を食べたとき、私たちの身体は「糖質」から消化吸収されるブドウ糖を使って活動するのですが、「糖質」がない食事だと、ブドウ糖の代わりに「脂肪酸」を分解した「ケトン体」を燃料として活動します。

「ケトン体」とは多くの人にとっては聞きなれない名前かもしれませんが、身体の中で大切な役目を果たしている物質です。
「ケトン体」は肝臓で作られ、全身や脳に運ばれて、栄養になります。
「ケトン体」は健康な細胞の栄養になるだけでなく、実は、がん細胞から身体を守る働きがあることが海外の研究で証明されました。

糖質を摂らない食事を続けていると、ケトンがたくさん作られて、がんが増えにくい体内環境が整います。
がん細胞は、ケトン体が苦手で、ケトン体が多い体内では、増殖し難いのです。
がんに立ち向かうためには、高雄病院ではケトン体血中濃度を、1000~3000μM/mlを目標値にしているそうです。

私たちの全身の健康な細胞は、4種類の物質を使って、生命活動をしています。
ブドウ糖以外の物質とは、アミノ酸(タンパク質のもと)、脂肪酸(食べ物や体脂肪に蓄えた脂肪から得る)、ケトン体(脂肪酸から作られる)ですが、がん細胞は、ブドウ糖しか使うことができないのです。
つまり、炭水化物、結果として糖質、つまるところブドウ糖こそが、がん細胞の唯一のエサなのです
しかもがん細胞は、正常細胞の、数十倍や百倍以上、食いよるし。w

ゆえに、がんに対抗する糖質制限食では、
○糖質を摂らない。(糖質を摂ると、体内でケトン体を作る邪魔をしてしまいます。)
○脂質(動物性・植物性油脂、MCTオイル)をたっぷり摂る。(ケトン体の材料になります。)
この2点が、ケトン体をたくさん作るためのポイントとなります。

動物性油脂とか、肉の摂り過ぎは、健康に良くないイメージがありますね?
しかし、それは、同時にデンプンや糖質を摂るからなのです。
ここでも、あくまで開くの元凶は、「糖質」あることを知らねばなりません。
糖質を摂らない食事をしていれば、脂質は「糖質」の代わりとして「ケトン体」の材料として消費され、血中の中性脂肪も減り、コレステロール値も理想的な値になります。
これは、事実です!
がんや、糖尿病などの現代人の生活習慣病に悩める諸氏諸君は、私や江部先生兄弟同様、先土器・縄文時代の食生活に見習って、「糖質制限食」始めませんか?

がんや糖尿病に立ち向かう身体作りのために、守るべきことは、次の七箇条です。

1.糖質がたくさん含まれる食品(米、パン、パスタ、麺類、スナック類、甘いものなど)は食べないように。
でんぷんを多く含む植物(芋類、とうもろこし、れんこん、えんどう豆、そら豆、カボチャなど)も控えましょう。
ダイエット食といわれていますが、玄米・シリアルなども糖質が多い食品ですから、避けましょう。

2.意外なものに糖質が含まれていることがあるので、よく表示を見て注意しましょう。
市販のソース、ドレッシング、焼肉のたれなどは、たっぷり糖質があり要注意。
ジュースのみならずスポーツ飲料、各種アメ、ガムにも糖質が含まれるので×です。
牛乳にも乳糖が含まれているので避けましょう。
ヨーグルトも表示を見て、摂り過ぎ、料理への用いすぎに注意しましょう。
ハム・ソーセージなどは、材料に砂糖、ブドウ糖などを含まないものを選びましょう。
かまぼこ、ちくわ、はんぺんなどの練り物は炭水化物を使っていますので避けましょう。

3.果物には、多量の炭水化物・糖質が含まれるので、避けましょう。
食べる場合は、ごく少量に。
※康二先生の「糖質制限食」では、一日の食事に含まれるでんぷん・糖質の総量は、20g以内です。
(洋一郎先生は、1回5g以下やけんね!という。。^^;)

4.野菜は、葉っぱものを中心に食べましょう。
グリーンピース、ニンジン、カボチャなどは、糖質が多いので避けましょう。
キャベツ、タマネギは糖質を含むので、摂り過ぎに注意しましょう。
キノコ類や海藻類は○ですが、佃煮にしてあるのは×です。

5.魚は、積極的に食べましょう。
魚には、身体に良い良質な油脂が含まれています。

6.オリーブオイルは、エキストラ・バージンと記載されているものを選びましょう。
エゴマオイル、MCTオイル、亜麻仁オイルは食べると良いものです。
ごま油、キャノーラ油は摂り過ぎず、大豆油、紅花オイルは控えめにしましょう。
バター、牛脂(特に黒毛和牛)は○、ラードは上質のものを選びましょう。
マーガリンは絶対×です。

7.おつまみや間食は、クルミ、マカデミア・ナッツ、カボチャの種、松の実、切り昆布、スルメなどを食べましょう。
アーモンド、ピスタチオ・ナッツ、カシューナッツ、ピーナツ、ギンナンなどは摂り過ぎに注意しましょう。

食事習慣改変から3週間で、血液と尿のいわゆる糖尿病数値は正常値になりました。(2012年4月27日検査)
食材は減りましたが、新しい種類の食材もあり、また料理のレシピが変化して、新しい食の世界が開けています。^^
気の科学体験講座の後の懇親会で、縄文の宴?を楽しみましょう。
血糖値が上らないので、私は蒸留酒をいただきますが、皆さんはお好みでどうぞ、どーぞ。(笑)

12年05月05日 08時27分02秒
Posted by: kinokagaku
糖尿病は、インシュリンの作用不足のために、糖代謝やタンパク質代謝に異常を生じ、
慢性的な高血糖の結果、特有の糖尿病合併症をもたらす病気と定義されています。

特に問題を起こしやすく、最悪の場合は失明に至る糖尿病網膜症、透析が必要になる糖尿病腎症、
足の切断などの糖尿病神経症を糖尿病3大合併症といわれています
糖尿病の合併症は発症した時点で既に手遅れです。
ゆえに、余ったブドウ糖が尿から流れ出る状態が慢性的に定着するまでに、手当て手立てを講じねば。
その最大の治療手段こそ、食事療法なのですよ。

糖尿病の食事療法として、今まで日本では、「男性が1600Kcal,女性は1200Kcal」というように
画一的なカロリー制限が勧められてきました。
しかし、糖質・タンパク質・脂質の3大栄養素のうち、血糖を急上昇させるのは糖質のみ!
糖尿病の人が糖質を摂取すると、血糖が200mg/dl以上の異常高値になりますが、

タンパク質や脂質を摂取しても、血糖値はほとんど上昇しないのです。
だったら、カロリーそのものよりも、その質に注目し、でんぷん・糖質をカットすべきですね。^^

人体に蓄積されているエネルギー源として、脂肪とグリコーゲンがありますが、
例えば体重50kgで体脂肪率20%の普通の人では、脂肪が9万Kcal、グリコーゲンが千Kcalで、
圧倒的に脂肪の蓄積が多いのです。
人間は、日常的には脂肪を燃やして生活し、いざ激しい動きをするときに、
非常用として1000Kcalのグリコーゲンを利用していたのです。

生理学上、人間は、安静時や軽い運動時に、心筋・骨格筋は脂肪酸をエネルギー源としていて、
激しい運動時や糖質を食べて血糖が上昇した時のみ、ブドウ糖をエネルギー源としているのです。
灯油で走るエンジンに、ハイオク・ガソリンでターボ回すようなもんですね?(笑)


しかし、現代のように三食、主食として米飯、パン、麺類等のでんぷんを食べ続け、

糖類のたっぷり入った飲料や菓子類をよく摂取しているような食生活だと、
血糖が急激に上昇し、食事の度に多量のインスリン追加分泌を必要とし、脂肪酸は燃えなくなります。^^;

余剰の糖質はインスリンによって脂肪に変換されて、体内に蓄えられます。
インスリンが肥満ホルモンといわれる所以ですね。
私の腹部にある貯蔵庫には、古米、古々米、古々々々・・・・・ぞぞっ。。^^;;;
肥満に傾けば、細胞のインスリンへの抵抗性が増し、自分のインスリンの効きが悪くなります。
そして永年に亘り、絶えずインスリンを多量に出し続けてきたすい臓は疲弊し・・・

遂に糖尿病が発症るのですぅ。><

「糖尿病を発症した人は、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞がすでに、4分の1死んでるもんね。w」
(と、古くからのお付き合いある、康ちゃんは言うのよ。^^;)
血糖値を上げない、糖質制限食以外に、この慢性膵不全ともいえる徐々に進行するβ細胞の死滅を
予防する方法は他にないでしょう。
でんぷん・糖質の摂取を極小値に抑えれば、追加分泌のインスリンは必要ありません。

そうなればすい臓にも優しいし、肥満ホルモンであるインスリンの分泌がなければ、日常的に脂肪が良く燃えて、
ダイエットにも効を奏します。

そもそも、約400万年の現代人類の歴史上、食生活の基本は、木の実・魚介類・野菜・動物などであり、
農耕が定着して穀物の大量生産と貯蓄が可能になり、徐々に穀物食が一般化してきたのは、たかだか4000年に過ぎません。
つまり、でんぷんを主食としてきたのは文明以降であり、ここから生活習慣病やガンの発症が同時に始まるのですが、
それまでの399万6000年間は、世界中どこにも穀物を常食とはしていなかったのです。
日本に於いては、先土器・縄文時代に穀物を常食しておらず、弥生期以降ですので、でんぷん主食の歴史は約2500年に過ぎません。
400万年の人類の歴史を、40歳の誕生日を迎えた人間に喩えると、でんぷんを主食にした生活は40年の千分の一で、
14日と14時間24分間。わずか2週間の習慣が、ガンや糖尿病,高脂血症などの生活習慣病を作り出したわけです。

だったら、戻ろう。古(いにしえ)の美(うま)し日本へ、縄文の頃へ。^0^
縄文時代以前は、菓子やパン、麺類はむろんのこと、白米などの穀物も、甘い果物などもありませんでした。
木の実、野草、肉、魚、卵、昆虫などが古代に生きる人々の定番メニューです。
炭水化物(結果として糖質になる)を大量に食べているのは、現代人のみであり、ブドウ糖だけをエネルギー源として増殖するガンという病気は、
炭水化物(糖質)の摂取がほとんどなかった縄文人以前の祖先の身体から見つからない所以ですね。
糖質を極力摂らない食事こそ、人類のパワー・フード。
生活習慣病の最も効果的な予防と治療の食事療法なのです。^^


12年05月04日 11時44分31秒
Posted by: kinokagaku
厚生労働省が、平成19年に行なった国民健康・栄養調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」の890万人と
「糖尿病の可能性を否定できない人」の1,320万人を合わせると、全国に2,210万人いると推定されています。
しかも、糖尿病が疑われる人の約4割は、ほとんど治療を受けたことがない人なんですと。^^;

はい、はい。私もこの平成24年4月、高雄病院にて元院長の洋さんから、「福ちゃん、糖尿病だよ」と笑顔で宣告されちゃいました。><

糖尿病は、はじめのうち、なぁんにも自覚症状がないんだ。
だから、検査で血糖値が高かったり、治療が必要といわれたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多いんでしょうね?
私にしても、思わず「ええ~?んな、アホな!」と口にしたくらい。^^;
(膝関節痛で診てもらったので、ほとんど別件逮捕みたいな?ワラ~)

厚生労働省の発表によると、年間で1万4千人くらい(平成19年人口動態統計)いるとのこと。
もうひとつの大きな問題は、合併症で、糖尿病による腎臓障害で人工透析を始める人は、年間1万5千人ほどもいるし。w
糖尿病が原因の視覚障害の発生も年間約3,000人はいるらしい。。

糖尿病では、まだ初期で自覚症状のない糖尿病の可能性を否定できないような人でも、血管障害が静かに進行してゆくのです。
そうしていくうちに、心臓病や脳卒中にかかったことがある人は決して少なくありません。
実際、血糖値が正常範囲の人に比べ、血糖値が高く糖尿病の可能性を否定できない人は約1.5倍、糖尿病が強く疑われる人は約2.5倍以上にもなるのです。
健康診断などで血糖値や尿糖に異常を指摘されたり、糖尿病のセルフチェックをしておかしいと思ったら、すぐにでも病院に行き医師の診断の元、
検査や必要なら治療を行うようにしましょう。

そして、私のように糖尿病と宣言されたら?
終身刑を宣告されたような気分?知識なければ、そうかも?でも、大丈夫。^0^v

初期なら、必ず、良くなります!
実際、人工透析待ちの患者さんでも、何十人もがこの方法で、透析を受けずに済み、普通の生活に戻れた方もいるくらいです。^^

その方法は、何といっても、食生活の改善・改革ですっ。

それでは、高雄病院の推奨する、糖質制限食の食事内容と3パターンを、そのまんまご紹介しましょう。
洋先生がまだ院長で、私が拳法を指導しに病院へ行っていた頃は、「SJT」と名づけられてた食事療法です。
SJT・・先土器・縄文時代の、糖尿病対策食。(笑)

糖質制限食 食事内容十箇条
一、魚介・肉・豆腐・納豆・チーズなど、タンパク質や脂質が主成分の食品は、しっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など、精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは、未精製の穀物が好ましい。(玄米・全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水・番茶・ほうじ茶・麦茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・キノコ類はOK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。

七、マヨネーズ(砂糖なしのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキー、ブランデーなどはOK。醸造酒(ビール、日本酒など)は控える。
九、間食やおつまみは、チーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、スナック類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

糖質制限食の3パターン
1.スーパー糖質制限食は、三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお勧め。

2.スタンダード糖質制限食は、朝と夕の主食抜き。
3.プチ糖質制限食は、夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
※抜く必要のある主食とは、米飯・麺類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。

○基本的な考え:血糖を上昇させる糖質を制限し、タンパク質・脂質を中心に摂取する。
○内服薬:糖尿病の人が主食を摂る直前に、グルコバイ、ベイスン、グルファストなどを服用すれば、食後血糖値がある程度防げる。
○醸造酒は基本的に不可であるが、赤ワインのみは適量OK。
○プレーンヨーグルトにも乳糖(糖質)が含まれており、100g/日(糖質が5g)までとする。
○牛乳にも乳糖が含まれており、料理などへの使用は100g/日(糖質が5g)にとどめる。
○出来れば主食摂取30分後(デンプン摂取後)に、30分の散歩をする。
○酒を飲んだ後のラーメンや茶漬けの一杯は、絶対に不可。
○空腹時、間食、おつまみとして、チーズ、ナッツ、天日干しのスルメ、豆腐、納豆、トマト、缶詰(オイルサーディーン、牡蠣、
アン肝、ムール貝、イカ・・・)鶏の塩焼きパックなどはOK。
○ナッツ類は、袋の表示を見て「糖質摂取量5g」を一日2回程度とする。
○果実は、リンゴ1/3個、グレープフルーツ1/2個、桃1/2個(糖質約10g)程度までとする。
○砂糖の大量に入った清涼飲料水は絶対に不可。スポーツ飲料もブドウ糖含有なので不可。
○オリーブオイルなど1価不飽和脂肪酸(MUFA)の摂取はOK。EPA・DHAの多い魚油もOK。
マヨネーズも糖質ゼロはOK。バターも適量はOK。マーガリンはトランス脂肪酸が主成分なので不可。

※※糖質制限食は、血液検査で腎機能の悪化している人(クレアチニン高値)には不向きです。
※※インシュリン注射中の人や経口糖尿病薬服用中の人は、必ず医師の指導を受けてください。

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