2007年 5月の記事一覧

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07年05月11日 09時43分54秒
Posted by: kinokagaku
自分とは、自然の一部分です。
移ろいゆく気象環境に適応するためにも、その季節の旬である食材を食べると、
私たちは、自然の気を受け取ることができます。

植物全般で言うならば、季節の気は、ある部分に集中します。

春は陽気の萌えいずる芽や若葉に、夏には陽気旺盛な太陽エネルギーを受けている葉
肉に、秋は実りの秋と言うように実に、冬は陰気極まり、生命が凝り固まった根の部分
に集まっているのです。

ゆえに、春は芽の部分を、夏は葉の部分を、秋は実の部分を、冬は根の部分を食
べることによって、季節の気、一番適した生命エネルギーを摂り入れることがで
きます。

春はたけのこ、うど、タラの芽、わらび等を、夏はキャベツ、ほうれんそう等を、
秋は柿、くり等を、冬はさつまいも、カブラ、大根等をよく食べることが良いの
です。

しかし、気が身体を養っているとは言っても、食べ過ぎてもよくありません。

過ぎたるは、猶、及ばざるがごとし。^^;

心体の症状から判断をして、五行のバランスをとっていくべきなのです。   

また、食物の五つの味が五つの臓器に作用しますので、その点も考慮が必要です
ね。^^

五味」とは、五行の気「木、火、土、金、水」を食物の味に対応して、それぞれ順に
「酸、苦、甘、辛、鹹」の五つに分類したものです。

五行の気「木、火、土、金、水」は、それぞれ、五臓「肝、心、脾、肺、腎」と、
五腑「胆、小腸、胃、大腸、膀胱」に深く関係しているものです。

そうした観点から、三味一体という味の調合を、提唱しましょう。^^v

肝臓が体質的に弱く疲れやすい人は、鹹味・酸味・甘い味の物を補うといいです。
肝の木気を調えるため、水生木で、木の根である水の鹹味と、木気の酸味を補い
ます。
一発の食物なら、梅干の蜂蜜漬けなんていいかも?^^
そして、木が昂じて木剋土で、脾・胃を傷めないよう、土の甘味を補うのです。
この症状や傾向のある人は、辛い味の物を取り過ぎないようにしなければなりません。
金剋木により、金の辛が肝を剋するからです。               
    
同様の理由で、心臓が体質的に弱く疲れやすい人は、酸味・苦味の物と辛い味の
物を食べて補います。
一発ワザなら、ラッキョのピリ辛漬けがいいかも?^^
また、水剋火の事由から、鹹の味の物を取り過ぎないようにしなければなりませんね。
しかし、心臓が病として強すぎる時は、火の邪気を鎮火するため、鹹の味の物を
余分に補うようにしなければなりません。

脾胃が体質的に弱く疲れやすい人は、苦味・甘味の物と鹹い味の物を補うことです。
サンマや豆アジを丸ごと砂糖・醤油・味醂で煮込むのもいいですね。^^
また木剋土の理由から、酸味の物を取りすぎてはいけません。
然るに、脾胃が病として強すぎる時は、酸味の物を取ることにより脾胃の働きを
抑える必要があります。
食欲旺盛で、肥満気味の人は、食事の前にグレープフルーツや青リンゴを食べ、
でんぷんは控えることですよ。^^;

肺が体質的に弱く疲れやすい人は、甘味・辛い味の物と酸味の物を食べて補います。
鶏肉や白身魚のチリソース炒めやピリ辛甘酢餡かけは如何?^^
また、火剋金の理由から、苦味の物を取り過ぎないようにしなければなりません。
モロモロの薬品の苦味、摂り過ぎていませんか?
総合的に判断して、薬も支出も、効率化が大事ですね。^^
肺が病として強すぎる時には、苦い味の物を取る事により肺の働きを抑える必要があります。

腎臓が体質的に弱く疲れやすい人は、辛味・鹹い味の物と苦味の物を食べて補い、
甘い物を取り過ぎないようにしなければなりません。
甘い物を食べ過ぎると、腎を圧迫し水の変調をきたし尿の不調和をまねき、膀胱炎、腎炎
ひいては骨がもろくなり骨粗鬆症、骨折、腰痛、腰の冷え等バランスを崩してきます。
でんぷんも、甘味に属しますので、控えるべきです。^^;
それとは逆に、腎臓が病的に強過ぎる場合には、甘い物を余分に取るようにしなければなりません。

この様に五臓(肝心脾肺腎)は、五味(酸苦甘辛鹹)のバランスをとって調和を図ることが、
食養生であり、家庭薬膳になるのですよ。^^v。

陰陽五行説については、気の科学研究所のHPに、詳細が書いてあります。
アラカルトの食物の五行五性について(薬膳・食養生の秘訣3)、食物の五行五性について(薬膳・食養生の秘訣2)、食物の陰陽について(薬膳・食養生の秘訣1)も、参考にして下さいね。^^





07年05月07日 14時15分27秒
Posted by: kinokagaku
入学や入社からひと月ほど経った5月頃になると、
なぜか、元気がなくなり、出社拒否や抑うつ状態に陥り、精神が不安定になる人が出てきます。

こうした症状を“五月病”と呼んでいるのですが、
五月病は、心理学辞典や精神医学辞典には項目として掲載されていないように、
正式な医学用語ではなく、決まった定義や概念は確立されていません。

症状としては、朝起きられない、寝ても寝ても疲れが取れない、何もしなくても疲れる、頭が重い、
めまいや動悸がする、
食欲がなくなるなどの身体症状に加え、イライラする、気分が落ち込む、感動や楽しみがなくなる、夜眠れない、気力が低下する、
自己嫌悪になる、考えがまとまらず思いつかない、何をするのもおっくうになる、不安でならない、
などなどさまざまな心の不調にさいなまれます。

このような症状は新入生や新人特有のものとは限らず、転勤や転居など環境の変化を契機にして、誰にでも起こります。

五月病は正式な病名ではなく、一般的にはよく起こる自律神経失調症のひとつなのです。

大学受験という大きいストレスを体験して入学を果たした学生の中で、入試の緊張と目的意識が終わり、
新しい生活への順応していかなくてはならない5月の連休明け頃から、抑うつ症状が出たり、
無気力になる学生が増える事から、五月病と呼ばれるようになりました。

また、大学を卒業して社会人となって新しい生活を始めた時に、職場において5月の連休明けから同じ様な症状がでる事が多くなり、
五月病は大学生のみならず一般社会人に対しても用いられるようになったのです。

最近では低年齢化がみられ、小学生から高校生にも五月病といえる症状がみられるようになってきています。

実際、こうした症状は、5月の連休明けだけでなく、
長期休暇(春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・お盆休み・冬休み・正月休みなど)休み明けにも多くみられます。

現代社会では、年間を通して抑うつ、無気力の症状を訴える事が多くなってきており、単なる季節病ではなくなってきています。

こうした症状から、どうしても学校や職場に行くのが嫌になり、本格的な登校拒否・登社拒否になって引きこもり、鬱病になる人も多いのです。

五月病になりやすいタイプの人には、次のようなタイプが多く見受けられます。

1.真面目に物事を考える優等生・良い子タイプ
2.几帳面で完璧主義に仕事をこなそうとする頑張り屋さんタイプ
3.内向的で神経が細かい気にしぃタイプ
4.勤勉で周囲に気を使いすぎるお人よしタイプ
5.過保護に育てられて、自分の思うとおりにしたい世間知らずタイプ

なぜ五月病になるのかといえば、一言で言うと、以前の緊張が緩み、現状に失望したことですよ。

新しい環境に対する不適応症候群が、五月病です。

目標を達成し、あるいは曲がりなりにもクリヤーして来たが、次の具体的目標やビジョンが見当たらず、
現在の状況や環境から喜びや楽しみを創り出す術を持てずに、心身の不適応をきたして、しんどくなってしまうのです。

陰陽五行の定理から、効く漢方薬も、効果的なカウンセリングもあるのですが・・・

♪幸せは歩いて来ない。だぁから歩いて行くんだね。♪(笑)

独りでこもったり、悩んでいたら、ダメですよぉー。

縁に応じ、分を尽くして、あなたのために尽くしてくれる人、必ず居ますからね。

心と可能性を開いて、行動してみてくださいね。^^v





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