クレームから学ぶCS<顧客満足>の仕組づくり
記事投稿日2010年05月02日日曜日
投稿者:ISOジャパンネット カテゴリー: General
何の商売・事業でも失敗はつきものだ。ルールは決まっていても、その通り出来ない事や、単純ミスで起こるものだ。その結果としてお客さんから苦情(クレーム)をもらう。
私の知り合いで、ドトールコーヒーによく行く人がいる。ある日、都内のドトールコーヒーに朝7時に行った。開店時間に合わせて。
しかし、一向にオープン(開店)にならない。2Fフロアに従業員が居て、下りて来ない。大声を出しても聞こえない。イライラしているところへ、ようやく7:15に女性店員が来てドアを開ける。2~3人居たお客は口々に文句を言った。
「開店時間7:00と書いてあるじゃないか!」と。
「すいません。すいません。」 とあやまる店員。
そこで、私の知人は店の責任者を呼んで、言った。
「おたくは有名なコーヒーチェーンだろう? もう私はこういう事を3度も体験した。いったいどうなっているんだ。お客の事を考えているのか?」と言い放った。
店長は「二度とこのようなことのないようにします。」と繰り返すばかり。
私の知人は「おたくの責任者の公式な対応策をききたい。」 と更に言うと、店長は「それは申し訳ありませんが、勘弁してください。」と頭を下げるばかりで、埒があかない。
私の知人はここで引き下がらない。(珍しい人だが) 何と事のいきさつを書面にして、ドトールコーヒーの社長宛親展で手紙を書いた。
すると約1週間後、営業本部長(取締役)から電話がかかってきた。更に、相前後してコーヒー豆の詰め合わせが届いた。
本部長曰く「大変ご迷惑をかけ、不快な思いをさせ申し訳なく思っております。以後このような事がないよう、関係者に指示すると同時に、教育し直します。」 と平謝りしていた。
しかし、知人は言った。
「私は永年、ドトールコーヒーを飲んでいる。大変好きなんだ、お宅の味が。だから許せない。」「今、言った対応では私は納得しかねる。」
社長に合わせろ
「二度とこういう事が起こらない為の具体的ルールを示して下さい。」 と言った。更に「示していただけないのなら、社長に会わして下さい。」と追い討ちをかけた。(厳しい人だ・・・)
更に言った「あなた方、サービス業、小売業の人は常々お客第一だとか、顧客満足だとか言っているけど、こういう事態に対して、対応が全然いいかげんだ。」
「もっと真剣に抜本的に対応しなさい。」「そして、それをはっきりわかる形で、お客さんが納得するように示しなさい。」 と言った。
本部長はさすがに、声がつまった。「はい、よくわかります。」「もう一度社内で検討し。ご連絡します。」 と一言。
この実例で
クレームに対して、真摯に対応するとは、対策が問題の本質をつかんでいて、その場限りのものでない事が最重要ポイント。
関係者があやまるとか「教育します」とかは抜本的な対策ではない。
本当に再発防止をする姿勢と、ビジョンがあるか否か。
更に、この件をきっかけに、ルールや仕組(例えば、監視カメラをつけるとか、該当する店の責任者の評価を著しく下げるとか)にまでゆかなければならない。
クレームは、お客様の「叱咤激励」である。それを小言とみるか、うるさい客だとみるか、その企業のトップの考え次第。
「クレームから学ぶ仕組」をつくっている企業。クレームはその場対応のみという企業。大きく将来が分かれる。あなたの会社はどうだろうか?
「クレームに学ぶ」仕組
簡単そうで、けっこう実施されていない。
大手のチェーンなど、教育はかなりしっかりしている。その為のお金もかけている。
しかし、実践されているかどうかは、把握されていない。監視されていない。全国に何千店もあれば、そうなる。しかし、だからこそ「仕組」をつくっておく必要がある。
では、小企業ではどうすべきか?
それは、社長自ら何事にも優先して対応し、事の本質を見定めて、対応策(再発防止策)をつくるべきである。
そこには、業務改善のヒントがたくさん現れてくるはず。
クレーム学会なるものが出来たときく。
難しい理屈はわからなくても、その企業のトップの考えさえあれば、仕組はつくれる。
ある運送屋さんで、納品の時必ずハガキをおいてゆく仕組をつくった。不満、又は満足したこと、感じが良かったこと等、一ヶ月に数十通の返信がある。
社長に直接返信される。
この仕組をつくって2年。今では、お客様を紹介頂くことが増えてきた。月に20件前後、タダで仕事が見つかる。
営業所が4ヶ所あるが、その各担当者の仕事ぶりが手に取るようにわかると語る。
そして、重大なクレームのときは、社長自らがおわびの品を持参して訪ねる。じっくり
1時間は話を聞く。
その結果を必ず全担当者の前で発表している。
不況、廃業の多いこの業界で、むしろ売上、利益が増えているという。
ISOは<顧客の不満>を是正する仕組みにして初めて機能する!
ISO原人
私の知り合いで、ドトールコーヒーによく行く人がいる。ある日、都内のドトールコーヒーに朝7時に行った。開店時間に合わせて。
しかし、一向にオープン(開店)にならない。2Fフロアに従業員が居て、下りて来ない。大声を出しても聞こえない。イライラしているところへ、ようやく7:15に女性店員が来てドアを開ける。2~3人居たお客は口々に文句を言った。
「開店時間7:00と書いてあるじゃないか!」と。
「すいません。すいません。」 とあやまる店員。
そこで、私の知人は店の責任者を呼んで、言った。
「おたくは有名なコーヒーチェーンだろう? もう私はこういう事を3度も体験した。いったいどうなっているんだ。お客の事を考えているのか?」と言い放った。
店長は「二度とこのようなことのないようにします。」と繰り返すばかり。
私の知人は「おたくの責任者の公式な対応策をききたい。」 と更に言うと、店長は「それは申し訳ありませんが、勘弁してください。」と頭を下げるばかりで、埒があかない。
私の知人はここで引き下がらない。(珍しい人だが) 何と事のいきさつを書面にして、ドトールコーヒーの社長宛親展で手紙を書いた。
すると約1週間後、営業本部長(取締役)から電話がかかってきた。更に、相前後してコーヒー豆の詰め合わせが届いた。
本部長曰く「大変ご迷惑をかけ、不快な思いをさせ申し訳なく思っております。以後このような事がないよう、関係者に指示すると同時に、教育し直します。」 と平謝りしていた。
しかし、知人は言った。
「私は永年、ドトールコーヒーを飲んでいる。大変好きなんだ、お宅の味が。だから許せない。」「今、言った対応では私は納得しかねる。」
社長に合わせろ
「二度とこういう事が起こらない為の具体的ルールを示して下さい。」 と言った。更に「示していただけないのなら、社長に会わして下さい。」と追い討ちをかけた。(厳しい人だ・・・)
更に言った「あなた方、サービス業、小売業の人は常々お客第一だとか、顧客満足だとか言っているけど、こういう事態に対して、対応が全然いいかげんだ。」
「もっと真剣に抜本的に対応しなさい。」「そして、それをはっきりわかる形で、お客さんが納得するように示しなさい。」 と言った。
本部長はさすがに、声がつまった。「はい、よくわかります。」「もう一度社内で検討し。ご連絡します。」 と一言。
この実例で
クレームに対して、真摯に対応するとは、対策が問題の本質をつかんでいて、その場限りのものでない事が最重要ポイント。
関係者があやまるとか「教育します」とかは抜本的な対策ではない。
本当に再発防止をする姿勢と、ビジョンがあるか否か。
更に、この件をきっかけに、ルールや仕組(例えば、監視カメラをつけるとか、該当する店の責任者の評価を著しく下げるとか)にまでゆかなければならない。
クレームは、お客様の「叱咤激励」である。それを小言とみるか、うるさい客だとみるか、その企業のトップの考え次第。
「クレームから学ぶ仕組」をつくっている企業。クレームはその場対応のみという企業。大きく将来が分かれる。あなたの会社はどうだろうか?
「クレームに学ぶ」仕組
簡単そうで、けっこう実施されていない。
大手のチェーンなど、教育はかなりしっかりしている。その為のお金もかけている。
しかし、実践されているかどうかは、把握されていない。監視されていない。全国に何千店もあれば、そうなる。しかし、だからこそ「仕組」をつくっておく必要がある。
では、小企業ではどうすべきか?
それは、社長自ら何事にも優先して対応し、事の本質を見定めて、対応策(再発防止策)をつくるべきである。
そこには、業務改善のヒントがたくさん現れてくるはず。
クレーム学会なるものが出来たときく。
難しい理屈はわからなくても、その企業のトップの考えさえあれば、仕組はつくれる。
ある運送屋さんで、納品の時必ずハガキをおいてゆく仕組をつくった。不満、又は満足したこと、感じが良かったこと等、一ヶ月に数十通の返信がある。
社長に直接返信される。
この仕組をつくって2年。今では、お客様を紹介頂くことが増えてきた。月に20件前後、タダで仕事が見つかる。
営業所が4ヶ所あるが、その各担当者の仕事ぶりが手に取るようにわかると語る。
そして、重大なクレームのときは、社長自らがおわびの品を持参して訪ねる。じっくり
1時間は話を聞く。
その結果を必ず全担当者の前で発表している。
不況、廃業の多いこの業界で、むしろ売上、利益が増えているという。
ISOは<顧客の不満>を是正する仕組みにして初めて機能する!
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