審査の準備・・心得10か条

この文章は、ある指導先のために実際に使った、審査前のチェックリストだ。
ポイントを絞って、準備・心構えについて述べている。参考になります。

1. ISOの審査は、「認定審査」である
  ・ 「認定」とは<システムが出来ている事を前提に>質問してゆくもの
  ・ 従って不合格させるために行うものではない
2. しかし、審査とは「不備・欠陥、抜け」を捜すものである
3. システムの不備、不整合を「刑事」の様に捜すのが審査員の仕事
4. 伝票があれば、その様式が「ルール」である。
   記入がないという状態は、「ルールが実行されていない」事になる。
5. 審査員はISO規格を殆んど「暗記」している。
  ・7.5.1といえば規格の文章が浮かんでくる。
   ISOで「指摘=不適合」を受けるのは、規格を守らない時だけ。
6. 審査員は殆んど、その業界の現場実務を知らない、経験も無い。
  ・ だから、「このやり方で我々は永年やっているし、問題は無い」
   と言う強い信念の主張ほど強い。
7. 我社の「品質・環境マニュアル」は審査前に、一応読み込んでいて、
   ポイントとなるところは、チェックしている。
8. 審査員の年齢は55歳以上が圧倒的に多い。
   製造現場で、製造、生産管理などを経験している人が多くを占める。
9. ただし、サービス業の経験者は少ない。
10.審査とは、個性が出るものである。同じ現象でも指摘の角度、視点
   <規格>が人によって、異なる。

現場審査対応チェックリスト12か条

1. □ 現場(事務所、倉庫)の5Sは実行されているか?
2. □ 不要なもの<廃棄物>は明示(表示)されているか?
3. □ 商品と備品・機材は明確に識別されているか?
4. □ 顧客所有物はエリア分け又は、カンバンで区画しているか?
5. □ 消火器は表示と現物が一致しているか?有効期限内か?
     消火器の表示がピアノに隠れていないか?扱える状態か?
6. □ 営業所周囲の水周り<汚水・雨水下水など>は把握しているか?
7. □ 品物<預かり品>と保管台帳は一致しているか?
8. □ 臭気、振動、騒音、土壌汚染の事前チエック!
9. □ 近隣の苦情は?コミニケーションの記録は?
10□ 商品保護の状態は?今の状態でいいか?
11□ 事務員さんへの質問に備えているか?
・ ごみの分別、環境目的、目標、日常管理、チェック
・ 電話注文、クレーム受け付け、事故対応、営業ノート、
・ 受注手順、変更手配、遅延の対応
・ 品質目標への自分の役割、自覚、教育
12□ リフトのメンテ、点検、定期に動作確認が必要なもの、設備など


審査は、“多少悲観的に”準備する。そして、当日は、“楽観的に対処”する。
受験勉強の要領だ。

ISO原人

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