取引先から「ISO取得の質問アンケート」が来たら?
記事投稿日2010年05月02日日曜日
投稿者:ISOジャパンネット カテゴリー: General
取引先の評価・選別
ISO9001の規格要求の中で、5.4購買先の評価、選定という
要求項目がある。
自社の製品(又はサービス)の品質に影響を与える仕入先の評価は一定の
基準を設け、定期的に評価し、選定する事を義務づけられている。
必ずしもISOを取得していなくては、ならない訳ではないが、最も判りやすい
仕入先の評価(仕入れ品の評価ではない)がISOの取得である。
何故なら、アンケートを出している企業自身が通常ISO9001を取得し、運用
しているから、その意義と効用を体験している為だ。
無言のメッセージ <9001の例>
こうしたアンケートが来たら、経営者はこう考えるべきである。
1. 仕入先であるあなたの企業(の品質の)体制を評価しています
2. ISOをとって、品質管理の仕組みを創る意向があるか教えてください、
(心配しています)
3. もし、明確に品質管理の仕組み(ISO)を作る予定(意向)がないと判断
出来れば、近い将来には御社との取引は、見直します。
という意味(メッセージ)です。
「うちは、長年優れた部品を納入しているから、ISOなど取らなくても、
問題ないと思う」と考える経営者も多いだろう。
しかし、この答え方は、ISOをよく理解していない人の「言い訳」なのだ。
このアンケートは何を聞いてきているのか?製品品質のことだけを
訊いているのではない。
品質と体制両方なのだ。
アンケートを軽視してはいけない!
もし、あなたの会社が、その取引先オンリーだったら、選択の余地はない。
ISOを取らなければ、企業存続の危機になる、と考えたほうがよい。
もし、主要な取引先の場合でも、同じである。選別に洩れたら
一気に、売り上げの30%がなくなったら、「経営危機」を迎えるのだから。
今まで、10年、20年取引のある、取引先でも冷徹に考えるべきである。
「いい仕事をやっているのだから、」と慢心することは、禁物である。
プロセスと仕組み(体制)を問題にしている
いい製品かどうかは、毎回の受け入れ検査などで、既に判っている。
問題は、良い製品が出来る「過程=プロセス」や、問題が起きたときの
対処の仕組みだ。
例えば、自動車メーカーのリコールの場合などが典型だ。
「その欠陥部品は、OO年OO月OO日以降につくられたもので、そして、
それは、いつまで同じように作られたのか」という問い合わせに、
明確に迅速に「証拠=記録」を見せて答えなくてはならない。
それには、製造の細かな管理記録を常時提出できる体制を要求される。
ISOの取得とは、「いい品質」だけを要求されているのではない!
「いい品質」は勿論、そしてその製品をつくる、もろもろのデータや過程
の記録を完備する必要があり、
さらに場合によっては、従業員の育成計画や、熟練技術の継承の状況まで
問題にされる。
社内で、不具合(不良品)が見つかった場合の対処の仕組みや、方法なども
チエックされるのがISOなのだ。
ISOの取得企業と未取得企業との違い
ISOを取得した企業とは、国際的な認証基準をクリアーした企業であり、
その「企業のマネージメントの水準」を保証している。
未取得企業は、つくる製品のレベルがどんなによくても、社会的には
経営品質が国際基準レベルで保証されていない、ということになる。
取引先からの「アンケート」には、このような意味がこめられている。
「軽視するべからず」だ。
そして、たとえ取引先から言われて、「嫌々取ったISO」でも、
じつは、今後の厳しい仕入先の選別に万が一漏れて
あらたな取引先を探す時、どれだけ「強い見方」になるか想像して欲しい。
そして、例え取引先から言われたメッセージ「アンケート」であっても
「もうおたくの会社は、ISOを取るべき段階にきています」
というメッセージなのだ。自覚するべし。
ISO原人
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ISO9001の規格要求の中で、5.4購買先の評価、選定という
要求項目がある。
自社の製品(又はサービス)の品質に影響を与える仕入先の評価は一定の
基準を設け、定期的に評価し、選定する事を義務づけられている。
必ずしもISOを取得していなくては、ならない訳ではないが、最も判りやすい
仕入先の評価(仕入れ品の評価ではない)がISOの取得である。
何故なら、アンケートを出している企業自身が通常ISO9001を取得し、運用
しているから、その意義と効用を体験している為だ。
無言のメッセージ <9001の例>
こうしたアンケートが来たら、経営者はこう考えるべきである。
1. 仕入先であるあなたの企業(の品質の)体制を評価しています
2. ISOをとって、品質管理の仕組みを創る意向があるか教えてください、
(心配しています)
3. もし、明確に品質管理の仕組み(ISO)を作る予定(意向)がないと判断
出来れば、近い将来には御社との取引は、見直します。
という意味(メッセージ)です。
「うちは、長年優れた部品を納入しているから、ISOなど取らなくても、
問題ないと思う」と考える経営者も多いだろう。
しかし、この答え方は、ISOをよく理解していない人の「言い訳」なのだ。
このアンケートは何を聞いてきているのか?製品品質のことだけを
訊いているのではない。
品質と体制両方なのだ。
アンケートを軽視してはいけない!
もし、あなたの会社が、その取引先オンリーだったら、選択の余地はない。
ISOを取らなければ、企業存続の危機になる、と考えたほうがよい。
もし、主要な取引先の場合でも、同じである。選別に洩れたら
一気に、売り上げの30%がなくなったら、「経営危機」を迎えるのだから。
今まで、10年、20年取引のある、取引先でも冷徹に考えるべきである。
「いい仕事をやっているのだから、」と慢心することは、禁物である。
プロセスと仕組み(体制)を問題にしている
いい製品かどうかは、毎回の受け入れ検査などで、既に判っている。
問題は、良い製品が出来る「過程=プロセス」や、問題が起きたときの
対処の仕組みだ。
例えば、自動車メーカーのリコールの場合などが典型だ。
「その欠陥部品は、OO年OO月OO日以降につくられたもので、そして、
それは、いつまで同じように作られたのか」という問い合わせに、
明確に迅速に「証拠=記録」を見せて答えなくてはならない。
それには、製造の細かな管理記録を常時提出できる体制を要求される。
ISOの取得とは、「いい品質」だけを要求されているのではない!
「いい品質」は勿論、そしてその製品をつくる、もろもろのデータや過程
の記録を完備する必要があり、
さらに場合によっては、従業員の育成計画や、熟練技術の継承の状況まで
問題にされる。
社内で、不具合(不良品)が見つかった場合の対処の仕組みや、方法なども
チエックされるのがISOなのだ。
ISOの取得企業と未取得企業との違い
ISOを取得した企業とは、国際的な認証基準をクリアーした企業であり、
その「企業のマネージメントの水準」を保証している。
未取得企業は、つくる製品のレベルがどんなによくても、社会的には
経営品質が国際基準レベルで保証されていない、ということになる。
取引先からの「アンケート」には、このような意味がこめられている。
「軽視するべからず」だ。
そして、たとえ取引先から言われて、「嫌々取ったISO」でも、
じつは、今後の厳しい仕入先の選別に万が一漏れて
あらたな取引先を探す時、どれだけ「強い見方」になるか想像して欲しい。
そして、例え取引先から言われたメッセージ「アンケート」であっても
「もうおたくの会社は、ISOを取るべき段階にきています」
というメッセージなのだ。自覚するべし。
ISO原人
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ただし、期間が限られています、条件の詳細説明します。
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