ISOの審査はどうなったら、「落ちる」のか?

これからISOを取ろうという企業には、関心の高いいテーマだと思う。

ISOの専門書

が世に多くある中で、以外とこの点について、詳しく書かれていない。

我々ISOコンサルタントは、何百という会社の審査結果を知る立場にあり、審査の

現場のリアルな状況が伝えられる。

「重大な不適合」

ISO審査では、この「重大な不適合」がいくつも出ると、不合格になる。

重大とは、何を指すのか?その典型的なのが

1.内部監査が実施されていない

2.マネージメント・レビューが実施されていない

3. システムに重大な「欠落」がある           などが典型だ。

1.2.は理解できるだろうが、3.はいろいろある。

例えば、多いのが、9001の7章の設計・開発の「適用除外」について、適切な理

由かどうか?

また、「プロセスの妥当性の確認」の項目が、明確な理由も無しに、除外している場合だ。

また、実際業務が行われていないのに、記録だけあるような場合。実態がないために、「重い不適合」となる。

更に、「軽い不適合」が、同じ種類のものが、何度も何度も出てくると、「軽い」が「重い」に格上げされる場合がある。

ただし、「軽い不適合」ばかり10も20も出ても、不合格にはならない。

第一次審査で見つかる

審査は、2次に分かれているため、通常これらの不適合は、第一次審査で見つかるか、我々コンサルタントが審査前に発見する。

第二次で見つかったら、その時点で、不合格になり、場合によってはその場で、審査が中止になる場合もある。

ISOコンサルタントが指導している場合は、一次の前に見つかる。

問題は、プロに頼まず、自力でシステムを作った場合が危ない。

何故コンサルタントに依頼したら、100%近く大丈夫なのか?

1つは、コンサルタントのほぼ全員がISOの審査員資格試験をパスしており、かつ

その約60~70%が、現役審査員の場合が多い為である。

審査の質問パターンを覚えると、対応しやすい

<質問パターン>

1.これについてのルールはありますか?

2.そのルールどおり実行されていますか?

3.実行された記録を見る。そして、記録は正しいか確認する?

4.もし、このルール以外の状況のときは、どうしますか?

という流れが基本パターンだ。だから、何度もこのパターンの内部監査を繰り返し

トレーニングすることだ。

審査での多くの場合の問題とは?

1.緊張や「あがって」冷静に答えられない

2.質問の意味、規格のどこを質問されているのか、すぐに理解できない

3.質問を曖昧に理解して、的外れに答えてしまう

以上が、不適合を起こしやすい原因だ。

審査は通常50人規模の組織で、2人が2日くらいで行う。支店や工場がいくつも

あると、日数が増える。

通常の流れ

・ 社長(経営者)ヒヤリング・・30~40分

・ 管理責任者 ヒヤリング・・・60分前後

・ そして、各セクション、現場に別れる。

ISOの審査は本来「認定審査」という認識

「認定」とは、どういう意味か?

「わが社はISOのシステムが出来ました。確認してください」

「はい、じゃ点検しましょう」という形だ。

つまり、入試のように、「落とす」為にするものではない

だから、「重大」がなければ、殆ど受かる。

軽微な指摘が20個あっても、審査後「是正」し、報告すればよい。

因みに、当グループの最新の受審成績は

10月  A社  200人  サービス業 9001+14001   軽微の指摘  3件

11月  B社   31人  サービス業 9001+14001   指摘なし

12月  C社   29人  製造業   9001+14001   指摘なし

1月  D社   25人  商社     9001         指摘なし

と好調だ。

審査は恐れることは一切なし

今なら、ISO取得費が100%賄える助成金が

あります。詳しくは、ブログを確認ください。

                            ISO原人