「ISOなんか要らない」という声に答える
記事投稿日2010年04月03日土曜日
投稿者:ISOジャパンネット カテゴリー: General
「ISOなんか要らない」という声に答える
ISOが日本で本格的に普及して約20年が経ち、一応の社会的認知が得られ
と思う。
しかし、一方でマイナスの意見もない訳ではない。曰く
1.ISOなんて不要だ
2.ISOを取ったって、何の成果も出ない
という意見も出ているのも確かだ。
1.2.とも、ISOを取得してないと言えない意見だ。
全世界で100万社
ISOは2010年現在、全世界で100万社(組織)が取得している。日本はそ
の約1割10万社の水準だ。
毎年、単純に言うと世界で5万社ずつ増えたことになる。
ISOは、民間の「任意」の規格であり、国や自治体が奨励してはいるが、「強制」
ではない。
この事実を見ただけでも、「不要」なものが、これだけ普及する事はない。
つまり、「不要」という人は、「わが社には」と言う、前提があるのではないか。
事実上の標準<デファクトスタンダード>
世の中には、誰にも強制されないが、その分野では「殆どの人が活用している
もの」がある。例えば、マイクロソフトのウインドウズというOSソフトだ。
パソコンの95%に普及している。誰にも「使え」と強制されたものではないが、皆が使っている。
「使わざるを得ない」が正確かもしれない。これを、「事実上の標準」という。
ISOは、経営マネジメントの手法・仕組みとして、唯一の世界標準といえる。
ISOは、今事実上の標準になりつつある。
どの国の政府も直接その規格の内容や審査に関与していないが、ISOに対する評価は、一定の価値を認めている。
成果というもう1つの価値は
ISOを取得したが、成果が出ないと言う意見にたいしては、我々ISOコンサルタントの実感としては、取得した企業の約半数がこうした意見をもっていると思われる。何故か?
1つは、取得した動機に原因している。例えば・・
1. 取引先<得意先>からの要請
2. 公共入札などで有利になる為
3. 同業者が取ったから、遅れを取らない為に
に代表される意見である。何れも、自社の「意思」がない。
当然の事ながら「成果」は出にくい。
経営トップの「意思」が現場に伝わらなければ、活用は限定される。
成果は出にくい。
上記の動機は実は、初期(10年)くらいは殆どの企業がそうだった。
そして、もう1つの原因は、初期の頃の日本のISOコンサルタントの
レベルが低く、「複雑で、運用しにくいシステム」を指導したことである。
つまり、こうした要因、いきさつを持ったISO取得企業は、殆ど「成果
は出ない」のだ。
今は、自社自身の為に取得する企業が90%
我々は必ず、ISOの取得前に「どんな動機で?目的で?」と質問する。
今日、上記の動機を言う経営者は殆どいない。
自社の体質強化、業界内での地位向上を、実力を伴なって実現しよう
としている。
そして、こうした企業から特に最近、多大な成果が報告されている。
ISOで成果が出ないのは、その企業の取り組みに、なんらかの原因が
ある。
そもそも、ISOに成果を期待していない企業が「出ない」という。
「真剣にやれば、必ず成果は出る!」
ISOを人から言われて取る時代は終わった。
自社のために、体質強化のためにISOを取る。
以前のような「ブーム」は終わった。
しかし、私はこれからが、本当のISOの普及だと思う。
例え取得する企業が以前より減っても。
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ISO原人
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