「ISOなんか要らない」という声に答える

ISOが日本で本格的に普及して約20年が経ち、一応の社会的認知が得られ

と思う。

しかし、一方でマイナスの意見もない訳ではない。曰く

1.ISOなんて不要だ

2.ISOを取ったって、何の成果も出ない

     という意見も出ているのも確かだ。

    1.2.とも、ISOを取得してないと言えない意見だ。

     全世界で100万社

     ISOは2010年現在、全世界で100万社(組織)が取得している。日本はそ   

     の約1割10万社の水準だ。

毎年、単純に言うと世界で5万社ずつ増えたことになる。

    ISOは、民間の「任意」の規格であり、国や自治体が奨励してはいるが、「強制」

    ではない。

    この事実を見ただけでも、「不要」なものが、これだけ普及する事はない

    つまり、「不要」という人は、「わが社には」と言う、前提があるのではないか。

   

    事実上の標準<デファクトスタンダード>

    世の中には、誰にも強制されないが、その分野では「殆どの人が活用している

    もの」がある。例えば、マイクロソフトのウインドウズというOSソフトだ。

    パソコンの95%に普及している。誰にも「使え」と強制されたものではないが、皆が使っている。

「使わざるを得ない」が正確かもしれない。これを、「事実上の標準」という。

    ISOは、経営マネジメントの手法・仕組みとして、唯一の世界標準といえる。

    ISOは、今事実上の標準になりつつある。

どの国の政府も直接その規格の内容や審査に関与していないが、ISOに対する評価は、一定の価値を認めている。

    成果というもう1つの価値は

    ISOを取得したが、成果が出ないと言う意見にたいしては、我々ISOコンサルタントの実感としては、取得した企業の約半数がこうした意見をもっていると思われる。何故か?

    1つは、取得した動機に原因している。例えば・・

    

1. 取引先<得意先>からの要請

2. 公共入札などで有利になる為

3. 同業者が取ったから、遅れを取らない為に

     に代表される意見である。何れも、自社の「意思」がない。

     当然の事ながら「成果」は出にくい。

     経営トップの「意思」が現場に伝わらなければ、活用は限定される。

成果は出にくい。

     上記の動機は実は、初期(10年)くらいは殆どの企業がそうだった。

     そして、もう1つの原因は、初期の頃の日本のISOコンサルタントの

     レベルが低く、「複雑で、運用しにくいシステム」を指導したことである。

     つまり、こうした要因、いきさつを持ったISO取得企業は、殆ど「成果

     は出ない」のだ。

     今は、自社自身の為に取得する企業が90%

     我々は必ず、ISOの取得前に「どんな動機で?目的で?」と質問する。

     今日、上記の動機を言う経営者は殆どいない。

     自社の体質強化、業界内での地位向上を、実力を伴なって実現しよう

     としている。

     そして、こうした企業から特に最近、多大な成果が報告されている。

     ISOで成果が出ないのは、その企業の取り組みに、なんらかの原因

     ある。

     そもそも、ISOに成果を期待していない企業が「出ない」という。

 

      「真剣にやれば、必ず成果は出る!」

     ISOを人から言われて取る時代は終わった。

     自社のために、体質強化のためにISOを取る。

     以前のような「ブーム」は終わった。

しかし、私はこれからが、本当のISOの普及だと思う。

例え取得する企業が以前より減っても。

    

      今なら、助成金の活用で、ISO取得費が10万円で可能!

関東地区優先、至急連絡ください。期間限定、優先5社。

                                    ISO原人