「ISOはその会社の製造する商品・製品の品質を保証しない」。なぜか?その証拠は?

それが端的に分かるのは、製品の容器やパッケージに「ISOマーク」が印刷されているのは見かけない。

当然だ。印刷したら、ISOのルール違反で、資格認定を剥奪される。

不良品の率

ある製造業が、3%の不良率ながらISOの認証を取り、ISOの仕組みを活用して、年々30%のペースで、不良率を改善していった。現在は1%を少し上回る状況。

一方、ISOなんか関係ない。うちは長年、品質管理を継続的にやっているから問題ない。現に、0.3%の不良率は維持している。という中小企業経営者もたくさんいる。

さて、問題はこうした状況で、「対外的にどう評価されるか?」を考えなくてはいけない。

何故なら、品質のレベルをISOは問題にしてはいないのだから。ISO9001は、どんな品質にかかわるマネージメントの仕組みがあるかを問題にしている。

だから、3%の企業がISO認証企業で、0.3%の企業がISOとは関係ない企業と

なる。

では、これからの展開はどうなるだろう。

たとえば、新規の仕事の引き合いがあったらどうだろう。

当然、ISO取得企業が評価されやすい。たとえ、品質の水準が劣ってもISO取得企業が優先される。何故か?

仕事を発注する側から考えて見よう。ISO取得企業は品質の向上について日々改善する仕組みがあり、かつその実施状況について、第三者(審査機関)による監査を受ける

問題・課題があれば、第三者から、指摘を受けて、改善状況、方法を報告することになっている。

他方、ISOの無い企業は、例え今高い品質水準があっても、今後どうなるかは、未知数となる。

したがって、この不況に新規顧客が容易に開拓しやすいのはISO取得企業なのだ。

そして、さらに、環境の視点まで入れると、ISO(14001)の取得の有無は新規取引の決定的な要素になる。

鳩山首相のCO2の25%削減の国際公約は、徐々に産業界に浸透してくる事は間違いない。

企業の存続コスト」・・ISOの必要性を考える場合の重要視点だ。

ISOは仕組みを問題にする              

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 ISO原人