僕は人材を人財に変えることを主な仕事としています。

そんな僕が言うのもおかしいのですが、基本的には

人は変わりません。


あくまで、基本的にです。

何故かと申しますと、人は性格というものがあり、

それによって、ある程度、思考と行動が限定されます。

いわゆる、バイアスがかかってしまうのです。



それは、単純に二つの内、何れかの選択を人は行うのです



何か問題があった。

自らの目の前に大きな障壁が立ち塞がった。

その時、人は二つの選択肢から、何れかの選択をします。


ひとつは、逃走です


もうひとつは、闘争です



逃げる、やらない、そして、それらの言い訳を考える。

そして、逃げること、やらないことを正当化しようとする。

これが逃げる人の特徴です。


反対に戦う人の特徴は、WHY思考といいますか、

どうしたら現状をより良い方向へ向かわせることが出来るか、

自らに良質な質問をぶつけます。


これらは性格という部分なんです。

殆どは、この性格という部分によって、

思考や行動が限定されてくると僕は考えています。


しかし、これだけではありません。

価値観という部分があるのです。

それは、今までの経験や知識によって

無理だった、過去に失敗した。

酷く叱られた、恥をかいたなどの

経験から、無理だ、出来ないなどの判断を

行います。


でも、性格的には、逃走するタイプであったとしても、

過去からの経験で成功体験を沢山持っていたり、

失敗しても、そこから沢山のことを学んでいたとしたら、

もし、性格よりも価値観の比率割合が大きければ、

その人は、逃げるよりも戦うことを選択する可能性が

高いのです。


僕は思うのですが、従来の人材教育は、性格の部分を観て、

改善させようとしてきました。

しかし、それは徒労に終わります。

この部分は、基本的には変えることが極めて難しいのです。

科学的な分析が難しい領域ですので、どうしても精神論的な

教育手法に傾倒してしまうからです。


これからの人材教育は、価値観のプロセスを設計することによって、

その人の価値観を変える、ビジネスの領域と目的に応じた

価値観を育てることが大切だと考えています。