やめること、すてること
インド哲学では創造のうえに創造を積み重ねれば
やがてカオスを招くと言われています。
カオスとは、混沌を意味する。
だから、一旦、破壊しなければならない。
成長とは言い換えれば、やめることと、
始めることを繰り返すものだと言える。
スクラップ&ビルドという言葉があるが、
これも同意語だと思う。
何かを創ろうと思えば、今までの何かを一旦、
リセットする。そして、積み重ねる。
これを繰り返し、繰り返し、
行うことが成長というものの本質ではないだろうか。
企業において、やめるべきことは沢山ある。
本当に毎日の会議が必要なのだろうか。
2時間の営業進捗会議を30分にできないのだろうか。
数えればいくらでもありそうだと思うのですが、
実際には、なかなか捨てられない。
基本的に人の意識は、捨てることよりも、
あれも足そう、これも足そうとプラスを最優先してしまう。
どちらかと言えば、優劣の優先にどうしても
目がいってしまう為に劣後には意識がないのかも知れない。
しかし、考えるべきは、
未来へ向かっての創造なのだから、
破壊せずして創造はない。
この言葉を、実践しよう。
やめることのメリットを考えれば、
創造することと同じ位のメリットは享受できるだろう。
少し文字幅を戴いて、何故、やめることが
難しいのか考察してみようと思います。
それは、恐らく、教育だと思います。
捨てることは、もったいない。途中でやめることは、
根性がない。意気地なしだと我々は刷り込まれてきているのです。
教育では、諦めずに最後まで頑張ることが
美徳だと教えられてきましたので、
だから、どうしてもやめることが難しくなってしまうのでしょうね。
しかし、経営では、やめることが本当に大切になってきます。
何かを選ぶということは、やめることでもあるのです。
選択と集中、経営書にも書かれていますが、
やめること、捨てることを繰り返すことで、
自社にとって本当に大切な何かが浮き彫りになってきます。