殆どの社長は自分以外に問題があると思っているだろうが、
一番最初に戦わなければならないのは、他でもないあなた自身なのだ。


中小企業において、すべての原因は社長にあると言っても過言ではない。
僕らが会社にはじめて訪問し、受付を通り応接間に案内される。


その間に何人かの社員さんと遭遇するが、誰一人として挨拶しない。
そんな会社は論外だが、しかし、それに近い会社が多い。


いくら良い商品やサービス、いくら社長が立派なことを言っても、根本が出来ていなければ、
環境が大きく変われば、生き残ることは難しい。


挨拶もまともにできない会社なんて、僕から言わせてもらえば、大人になりきれていない
子人が集まっているようなものだと思うのです。


仕事が出来る、出来ない以前の問題なのですが、挨拶が出来ない会社は、
僕の経験からすれば、必ずと言ってよいほど斜陽化します。


挨拶の何がそんなにも大切かと言えば、『おはようございます』 『お疲れ様です』 『こんばんは』
これらは、相手に対してあなたのことを承認していますよ。
あなたの存在を認めていますよというサインだからです。
いわば、コミュニケーションのはじまりなんです。
マズローの欲求段階説で言われているように人は誰かに承認してほしいという
欲求を持っています。


だから人間関係とは、互いに承認していますよ、というサインから関係性がはじまります。
社内でコミュニケーションが頻繁に成されていないということは信頼関係に発展することも
難しいと思うのです。



反対に僕らが良い会社だなーって思うのは、挨拶に笑顔のプレゼントまでしてくれます。
本当に気持ちの良いものですし、こういった社員さんを見ていると、社長さんに逢わなくても、
大凡の見当がつきますよね。


昔、祖母がよく言っておりました言葉ですが、『お嫁さんをもらうには親見てもらえ』
親をみれば子どが解りますし、反対に子どをみれば親も解ります。
会社も同様なのです。如何に社長の言動と行動が社内の風土や文化に大きな
影響を与えているか、間違った言動や行動は企業の風土や文化を風化させてしまうのです。
本当の敵は、あなたの内側にいるのです。