『知行合一』     『有言実行』




言葉と行動は表裏一体をもって体を成す。
リーダーはこのことを肝に銘じなければならない。


能弁者や評論家は組織には無用だ!
部下はそれでは、ついてはこない。


自らが言ったことを自らが率先してはじめて、部下に対して
叱責なり、説教するなり出来るものであって、言葉だけでは、
何も伝わることは決してない。


少し前、ある中小企業で、会社の周りを朝、掃除しようと決めたが、
社長や役員はそれには参加せず、何時も通りに社用車に乗って
出社する。


清掃することはとても良いことだと思う。
自らの心も整うことになるし、地域や社会に対しての貢献になるが、
しかし、言いだした張本人が参加しなくては、行動の意味が社員に伝わらない。
意味がなければ、意図した価値は生まれることもない訳です。


企業は社会の中に存在し、社会と共に成長することに大いなる価値があるのだと思う。
そのダイアログが明確に伝わららなければ、企業活動に於いての文化の形成は成されない。



僕は昔、外車販売をしていたことがあるが、誰にも言わずに、毎朝、一番に出社して、
清掃をしていた。次の日も、そして次の日も清掃をしているうちに、一人、また一人と
増えてきて、2週間も経たないうちに全員で清掃活動をやることになった。


そして、自然派性的に清掃当番のようなものが決まり、社内の文化として成立した。
この頃には社員の気持ちも大きく変わり、仕事でも自主的に活動するようになり、
今まで他責だった社員も自分で決め、自分で行動し、そして責任感も生まれるようになった。


人を動かそうと思えば、まず、自らが動き、そして動く意味を教える。
そして、やらしてみる、褒めてやる、是正するといった山本五十六が言ったような、
率先垂範こそが人の行動を推進し、心も変えることにつながるのだと思っています。


言葉だけのリーダーは評論家の如し
行動の伴ったリーダーは教育者の如し
リーダーは社内の教育者でなければならない!