2011年 1月の記事一覧
最近、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)についてニュース報道を見る機会が多くなっています。
賛成・反対色々な意見があるでしょうが、個人的にはこのような流れは避けられないのではないかという気がします。
特に農業に従事している人々にとっては、海外から安い農作物が流入してくることは脅威でしょうし、大変な問題だと思います。また、食料の問題というのは、国防にも直結する非常に難しい問題です。単純な話ではありません。
しかし、今までも牛肉やオレンジの輸入が解禁されたりした時にも、日本の畜産・みかん農家が壊滅的な打撃を受けるということを言われながらもそうはなっていません。
また、海外(中国など)で、日本産の農作物が、現地のものよりも高価であっても買われているという事実があります。
自分たちの作っているものに競争力が無いから、単純に輸入を制限して日本の農業を保護するというやり方が正しいのかどうか?反対派の人々にはもう一度考えて欲しいと思います。
農業に限らず、他の産業でも日本は創意工夫の中で発展してきました。
単に生産コストを下げるだけではなく、ブランド力をどのように高めていくか?2次産業、3次産業とどのように連携させていくか?考えるべきことはたくさんあるはずです。
最近、若い農家の方々もITをうまく使って販路の拡大をしたり、生産管理を行ったりしているそうです。
そういう方々のお手伝いも、ぜひ今後、行っていきたいと思っています。
システムリプレースの際に、結構、問題になるのがデータ移行の件。
処理しているデータや内部で抱えているデータの形式がわからなかったり、外部に出力できないために、ベンダーロックインが発生してしまうこともあったりする。
それでも無理にベンダーを変えたりすると、法外な移行費用を請求されたりすることも少なくは無い。あまりに高額だと、人を雇って、一からデータを入れなおしたほうが安くつくんじゃないか?ってこともたまにある。
まあ、そういうことを見越して、外部とのインタフェース部分を充実させたり、データを外部に(汎用的な形式で)出力したりできるようにシステムを作っておくことが大切なのだが、現在作っているシステムに対して
「どうしてこんな作りになってるの?」
なんて言っても仕方がない。次期システムをリプレースする際にはそうならないように、次の次を見越してシステムの仕様を作っていくことが必要になる。
一方で、システム開発に関わっていた立場からいうと、全うな費用で見積もっても移行費用が高すぎるという印象を持たれることも結構ある。
確かに、お金を払う側からすると、今まで使っていたデータなのにという感じになるのもわからなくも無いが、データ対応のための設計や、移行ツールの作成など、一つのシステムを作るのとそんなに変わらないだけの手間がかかることも多く、時間とお金がかかることがあるというのも事実(当然、システムによりますが…)。
そのあたり、ユーザーとベンダーとの意識の差を、どう埋めていくかというのはプロマネの腕の見せ所かもしれない。