キャッチコピーを書く方法3
3●意外性/逆説型
「日本の道は、日々変わる」カーナビ
「右ききの人は、右の裏が汚れている」歯ブラシ
「わが子を非行少年にする十章」
「夏には、冷たいものがあたたかい」
「諸君。学校出たら、勉強しよう」新聞
「○○(企業名)はナンバー2です」レンタカー
あなたがじっくり考えてみることがなかった事象について、意外性を含む事実を、あるいは逆説的なモノの見方を提示するコピーです。バランス感覚を大切にする日本人は、自分の持てなかった視点を提示されると、一瞬、素直に驚いてしまいます。
その「驚き」という心の動きに、商品と企業をひも付けして記憶してもらおう、また異なる視点にたどり着いた企業のフトコロの深さを評価してもらおう、というコミュニケーション手法がこのコピーパターンです。
コピーライターは、企業の担当者が提示した資料やデータを咀嚼した上で、さらなる高みからの鳥瞰を試み、もう一つの「真理」に気づく。この気づきという一瞬のカタルシスを、メディアを介してもう一度ターゲットに共有してもらおう、と無意識のうちに考えて文案を書いていきます。
それでいて、表現内容が商品特長から離れてしまっていなければ合格点です。業界的には最も評価されるタイプの広告ができあがります。しかし、それが購買にストレートに寄与するかどうかは、わからない。
「広告賞などはいらない、商品が売れる広告が必要だ」という向きには(全員がそうですって?)、もう少し後でご紹介するコピーパターンが最適かもしれません。