広告媒体というと、最近ではインターネットでは、こんな新しいターゲット広告が可能です、というような話ばかりが多く聞かれます。

しかし、出稿は激減とはいえテレビCMは日々、流れていますし、新聞や雑誌の広告も営々と送り届けられています。いわば、旧メディアも十分に活用されているわけです。

また、旧メディアに属する媒体(印刷媒体など)で、新しめの変わった媒体というものも常に開発されています。それは駅の階段面に広告メッセージを貼り付ける、というような新規媒体もありますが、多くはターゲットを絞り込んだ性質の媒体です。一例を挙げてみます。

・開業医に絞り込んで広告を出稿できる雑誌
・OLグループに配布、アンケート調査できるサンプリング・ルート
・経営トップ限定で配布されている無料新聞
・女子大生に校門で配布されるフリーペーパー
・大学内の無料コピー機の用紙裏に印刷できる広告
・小中学校の教員向けの手渡し情報誌
・ベンツ・ユーザー(つまり富裕層)だけに配布される情報誌
・料理教室の生徒にチラシ配布、サンプル提供
・可処分所得の多い熟年女性が定期購読する月刊誌
・有料衛星放送の会員誌に同封できる広告媒体  などなど

絞り込んだ見込み客へアプローチできる媒体としては、やはりインターネットが一番に挙げられるでしょう。しかし、自社商品のターゲットユーザーを思い浮かべたとき、インターネットに接続できる人ばかりではない、ということも多いでしょう。