2009年 9月の記事一覧
「風が吹くと、桶屋が儲かる」と言われたのは遠い昔。今は、
「風が吹くと、自動車が走る」と言われる時代。
イギリス(車両 左側通行の国)が描く未来像は次のようです[1, 2]。
風が吹くと、車が走れるアウトーバーン:
風 → 発電 → 誘導コイル(地中) → 充電(電気自動車)。
風力発電装置の間に立ち並ぶのは、CO2フィルター。
時速100 kmで走りながら充電できるかも。地中のコイルから、
車底のコイルに電圧が誘導されます。
周波数60 kHz~80 kHzで、出力は3 kW~10 kWとか。損失は10%以下。
電車用非接触式誘導給電[3] 架空線がなくなる。
情報源:
[1] VDI nachrichten(ドイツ技術者協会新聞)18.09.2009
[2] Institution of Mechanical Engineers, www.imeche.org
[3] Bombardier, www.bombardier.com
革新、必見、ドイツ技研
丸岡康人(Yasuto Maruoka)
www.doitsugiken.com
不況の中、生き残りをかけ、企業は様々な試みに挑戦している。
新しい技術や原料、または市場を求めて、海外に乗り出している
マネージャーらがいる。
しかし、行き着く所は、往々にして投資やリスクに対する嫌悪感と不安。
ちゅうちょしていれば、チャンスを逃がすことにもなる。コンサルタントは、
市場分析などを基に、説得力ある発言や、融通のきく助言をしなくては
ならない。
ミーティングとプレゼンテーションの後は、欧州の味覚にも Nice to meet you!
例えば、風力発電装置の導入を考えているカスタマーがいるとする。
導入側は、十分、売電できるのかと投資をためらっている。こんな時、
コンサルタントは、技術提供側に提案してみてはどうか:
「発電量によって、メンテナンス費用を変動してほしい」。
技術導入側のリスクを提供側も持って欲しいということだ。このように、
弾力性をもたせた取決めや、そのための発言は成功率が高い。
別のプロジェクトでは、厳しい価格交渉や独占契約交渉もあったが、
同様にして成果が得られた。言語だけでなく、習慣や法律、文化が
異なる外国企業との交渉では、「沈黙は金」にならない。入念な
準備と、理にかなう発言が必要になる。
国際技術コンサルタント
丸岡康人(Yasuto Maruoka)
ドイツ技研
www.doitsugiken.com