客数アップ対策と惣菜強化
記事投稿日2013年02月17日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
国内景気の底入れ感が高まって来た。
昨年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は
前期比年率で0.4%減と、マイナス幅が大幅に縮小した。
百貨店の西武池袋店ではロレックスなど海外ブランドの腕時計や
真珠ネックレスなど売上が昨年から2割上がっている。(日経)
円高修正と株高を背景に家計の消費意欲が、
富裕層を中心に資産効果が表れて来た結果としている。
内閣府発表の1月消費動向調査で、
消費者態度指数(一般世帯の季節調整値)は43.3と前月より
4.1ポイント改善し、過去最大の上げ幅となった。
消費者態度指数は昨年12月まで4カ月連続で悪化していたが、
一気に改善し「デフレ心理」に変化が出て来たことを予想させる。
家計消費に大きな影響を与えているのがネット通信販売だ。
セブン&アイなど主要小売業40社の2013年ネット通販売上高の合計は
1兆円を超える見通しで、各社はネット販売にシフトを急いでいる。(日経)
12年度の売上は前年比23%増の8600億円で、13年度は更に30%アップの見込み。
イトーヨカ堂のネットスーパーの営業利益は20億円と1割アップし業績を下支えする。
消費者の購買心理は「時間の節約」であり、
楽をしてスーパーの店頭と同等の商品が購入出来れば、今後もこの勢いは増して行く。
マクドナルドの今期減益決算の例にあるように、
消費者は店頭まで足を運ぶ為には、商品以外のサービスや心理的動機が必要になっている。
既存店舗の客数減少は続いており、小売りサービス各社の対応は分かれて来ている。
・西友は来期中に食品や日用品を中心に2000品目値下げする計画を発表した。
第1弾として18日から700品目を平均6.5%値下げする。
ダイエーやイオンも追加値下げを発表しているが、価格訴求で客数増を狙っている。
・コンビニのミニストップとココストアはPB商品など300品目を共有化し、
仕入力を拡大して価格競争力を付け、客数増を図って行く計画を発表した。
4月までにイオンのトップバリューPBを新たに導入する。
・3月に開店する「イオンモール」春日部店、つくば店では
物販以外のペットも楽しめるドッグランやフットサルコートを併設し、
滞在型の利用施設・テナントを増やし、「コト消費」への対応型店舗にする。
消費者を商品以外のサービスで客数アップを図る店づくりも進んでいる。
惣菜売場の強化・刷新を図るスーパーが増えている。
・ダイエーは来期中に惣菜と生鮮部門の垣根を取り払い、
すぐ食べられる「調理済食品」をまとめて販売する売場づくりをする。
鮮魚部門の生寿司や焼き魚・煮魚惣菜と惣菜売場を一つに括った売場づくりと
弁当の炊飯や配送を見直し、商品力の強化を進める。
・首都圏のコープネット連合は3年間で約170店舗の改装を実施、
日用品や雑貨を絞り、惣菜売場を15~30%拡大する。
改装ではサラダ関連をまとめた「サラダステーション」
電子レンジで加熱するだけの「レンジアップデリ」、
その他魚介の干し物コーナーや冷凍調理品売場の拡大を計画する。
外食では「丸亀製麺」の出店スピードが年間100店舗と好調を維持している。
・栗田社長はその要因を
「効率を目指した安易な仕組みではなく、直営で対面販売、店内製麺のこだわり、
専門店のイメージを追求した結果」としている。
外食もコンビニとの競争が激しくなる中で、商品の専門性に加えて
お客様とのコミュニケ-ションがある瞬間を大切にして、客数増加を図っている。
又、直営を重視しているのは、うどん専門店を目指し、出来たて作り立て、
手作り感へのこだわりを重視しているからだと話している。
スーパーの惣菜強化も消費者からの目線では外食と全く同じだ。
惣菜売場の拡大も必要だが、
「出来たて作り立て、手作り感へのこだわり」を持って専門店化を図って行く事であり、
ネットスーパーでは出来にくい差別化要因にも通じる戦略になる。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
昨年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は
前期比年率で0.4%減と、マイナス幅が大幅に縮小した。
百貨店の西武池袋店ではロレックスなど海外ブランドの腕時計や
真珠ネックレスなど売上が昨年から2割上がっている。(日経)
円高修正と株高を背景に家計の消費意欲が、
富裕層を中心に資産効果が表れて来た結果としている。
内閣府発表の1月消費動向調査で、
消費者態度指数(一般世帯の季節調整値)は43.3と前月より
4.1ポイント改善し、過去最大の上げ幅となった。
消費者態度指数は昨年12月まで4カ月連続で悪化していたが、
一気に改善し「デフレ心理」に変化が出て来たことを予想させる。
家計消費に大きな影響を与えているのがネット通信販売だ。
セブン&アイなど主要小売業40社の2013年ネット通販売上高の合計は
1兆円を超える見通しで、各社はネット販売にシフトを急いでいる。(日経)
12年度の売上は前年比23%増の8600億円で、13年度は更に30%アップの見込み。
イトーヨカ堂のネットスーパーの営業利益は20億円と1割アップし業績を下支えする。
消費者の購買心理は「時間の節約」であり、
楽をしてスーパーの店頭と同等の商品が購入出来れば、今後もこの勢いは増して行く。
マクドナルドの今期減益決算の例にあるように、
消費者は店頭まで足を運ぶ為には、商品以外のサービスや心理的動機が必要になっている。
既存店舗の客数減少は続いており、小売りサービス各社の対応は分かれて来ている。
・西友は来期中に食品や日用品を中心に2000品目値下げする計画を発表した。
第1弾として18日から700品目を平均6.5%値下げする。
ダイエーやイオンも追加値下げを発表しているが、価格訴求で客数増を狙っている。
・コンビニのミニストップとココストアはPB商品など300品目を共有化し、
仕入力を拡大して価格競争力を付け、客数増を図って行く計画を発表した。
4月までにイオンのトップバリューPBを新たに導入する。
・3月に開店する「イオンモール」春日部店、つくば店では
物販以外のペットも楽しめるドッグランやフットサルコートを併設し、
滞在型の利用施設・テナントを増やし、「コト消費」への対応型店舗にする。
消費者を商品以外のサービスで客数アップを図る店づくりも進んでいる。
惣菜売場の強化・刷新を図るスーパーが増えている。
・ダイエーは来期中に惣菜と生鮮部門の垣根を取り払い、
すぐ食べられる「調理済食品」をまとめて販売する売場づくりをする。
鮮魚部門の生寿司や焼き魚・煮魚惣菜と惣菜売場を一つに括った売場づくりと
弁当の炊飯や配送を見直し、商品力の強化を進める。
・首都圏のコープネット連合は3年間で約170店舗の改装を実施、
日用品や雑貨を絞り、惣菜売場を15~30%拡大する。
改装ではサラダ関連をまとめた「サラダステーション」
電子レンジで加熱するだけの「レンジアップデリ」、
その他魚介の干し物コーナーや冷凍調理品売場の拡大を計画する。
外食では「丸亀製麺」の出店スピードが年間100店舗と好調を維持している。
・栗田社長はその要因を
「効率を目指した安易な仕組みではなく、直営で対面販売、店内製麺のこだわり、
専門店のイメージを追求した結果」としている。
外食もコンビニとの競争が激しくなる中で、商品の専門性に加えて
お客様とのコミュニケ-ションがある瞬間を大切にして、客数増加を図っている。
又、直営を重視しているのは、うどん専門店を目指し、出来たて作り立て、
手作り感へのこだわりを重視しているからだと話している。
スーパーの惣菜強化も消費者からの目線では外食と全く同じだ。
惣菜売場の拡大も必要だが、
「出来たて作り立て、手作り感へのこだわり」を持って専門店化を図って行く事であり、
ネットスーパーでは出来にくい差別化要因にも通じる戦略になる。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
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