自社・自店のこだわり
記事投稿日2013年01月27日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
2012年、小売業の売上動向が発表された。
・全国スーパーの売上高は既存店で前年比1.9%の減少で16年連続。
(日本チェーンストア協会)
・食品スーパー売上高は既存店で前年比1.6%の減少。
昨年12月は1.3%の減少。(日本スーパーマーケット協会)
・全国百貨店売上高は既存店で前年比0.3%の増加。
(日本百貨店協会)
・全国コンビニストア売上高は既存店で前年比0.3%の減少。
客数は0.4%減だったが、客単価は0.2%増加した。
百貨店のみが既存店売上で前年比を維持出来たが、
その他の業態は前年実績をクリアする事は出来なかった。
百貨店は新店が見込めない中で、
既存店の改装に力を入れ効果を上げることが出来た。
2013年1月調査の日経消費DI業況判断指数は
・マイナス21と前回の10月より1ポイント悪化したが、
3カ月後の業況見通しは4ポイント上昇しマイナス13。
・スーパーはマイナス5ポイントで前回より9ポイント上昇、
百貨店はマイナス9ポイントで前回より11と上昇し、
小売り業界は春先に向かって景況は改善すると見ている。
(日経消費DI:四半期毎に消費関連企業を対象にアンケート調査し、
各項目で消費が良いと答える企業が多いとプラスポイントになり、
反対に悪いと答えればマイナスポイントになる。)
しかし、消費者の収入が増えている訳ではなく、
本格回復には時間がかかるとの見方は多く、来年の消費増税も重荷になる。
新年度に向かって、各企業の営業方針を示す記事が出ているが
1、低価格へのこだわり
牛丼の吉野家は安値にこだわり、業界最安値の¥250牛丼を展開し、
消費者の節約続く中で、低価格の追求は続く。
しかし、同社の業績は12年3~11月期は最終赤字に陥った。
2、差別化政策のこだわり
中食のオリジン弁当はコンビニとの差別化の為に、
店舗の最新鋭のグリルを導入し、肉や魚が素早く焼き上がり、
店内調理の割合を高めて出来たて感にこだわる。
同社はイオン店内の惣菜に出店を来期も100店予定しているが、
既存店昨年比は減収になっており、注文を受けてから製造する
ホットモットなどは増収になっている。
3、営業モデルの追求で差別化を図る
イオンの小型スーパー「まいばすけっと」は
コンビニと同規模でありながら、食品の構成比は95%で
生鮮食品を含む品揃えと安さでコンビニやスーパーとの差別化を図る。
半径300mに1500世帯あれば採算が合うモデルを構築する。
4、得意分野の強化で差別化を図る
「銀のさら」で知られる宅配寿司最大手のレストラン・エクスプレスは
高齢者向けの弁当宅配事業に参入する。
経験のある寿司宅配に伸びている弁当宅配をプラスする事で
更に自社の得意分野を強化して差別化を図る。
食品宅配サービス規模は2010年に比べ約1割伸びる見通し。
5、垂直統合を生かして差別化を図る
ファミレスのサイゼリヤは自社農場からの食材調達、
自社の食材加工工場、自社物流までの一貫して手がける強みを発揮して、
チェーン全体の運営効率を引き上げる。
衣料や家具と違って多くの食材を使用する食品は、
仕入れコストダウンが難しい中で、自社の強みに投資をして更なる差別化を図る。
同社の経常利益率は10.1%と同業他社の約2倍以上の水準。
国内消費ボリュームが落ちる中で、自店はどんな武器で勝負するのか。
NO1主義でなければ生き残りが難しい中で、
弱い部分は切り捨て、強みを更に磨いて強くすることで差別化し、
消費者に支持を狙うランチェスター戦略が生きてくる。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
・全国スーパーの売上高は既存店で前年比1.9%の減少で16年連続。
(日本チェーンストア協会)
・食品スーパー売上高は既存店で前年比1.6%の減少。
昨年12月は1.3%の減少。(日本スーパーマーケット協会)
・全国百貨店売上高は既存店で前年比0.3%の増加。
(日本百貨店協会)
・全国コンビニストア売上高は既存店で前年比0.3%の減少。
客数は0.4%減だったが、客単価は0.2%増加した。
百貨店のみが既存店売上で前年比を維持出来たが、
その他の業態は前年実績をクリアする事は出来なかった。
百貨店は新店が見込めない中で、
既存店の改装に力を入れ効果を上げることが出来た。
2013年1月調査の日経消費DI業況判断指数は
・マイナス21と前回の10月より1ポイント悪化したが、
3カ月後の業況見通しは4ポイント上昇しマイナス13。
・スーパーはマイナス5ポイントで前回より9ポイント上昇、
百貨店はマイナス9ポイントで前回より11と上昇し、
小売り業界は春先に向かって景況は改善すると見ている。
(日経消費DI:四半期毎に消費関連企業を対象にアンケート調査し、
各項目で消費が良いと答える企業が多いとプラスポイントになり、
反対に悪いと答えればマイナスポイントになる。)
しかし、消費者の収入が増えている訳ではなく、
本格回復には時間がかかるとの見方は多く、来年の消費増税も重荷になる。
新年度に向かって、各企業の営業方針を示す記事が出ているが
1、低価格へのこだわり
牛丼の吉野家は安値にこだわり、業界最安値の¥250牛丼を展開し、
消費者の節約続く中で、低価格の追求は続く。
しかし、同社の業績は12年3~11月期は最終赤字に陥った。
2、差別化政策のこだわり
中食のオリジン弁当はコンビニとの差別化の為に、
店舗の最新鋭のグリルを導入し、肉や魚が素早く焼き上がり、
店内調理の割合を高めて出来たて感にこだわる。
同社はイオン店内の惣菜に出店を来期も100店予定しているが、
既存店昨年比は減収になっており、注文を受けてから製造する
ホットモットなどは増収になっている。
3、営業モデルの追求で差別化を図る
イオンの小型スーパー「まいばすけっと」は
コンビニと同規模でありながら、食品の構成比は95%で
生鮮食品を含む品揃えと安さでコンビニやスーパーとの差別化を図る。
半径300mに1500世帯あれば採算が合うモデルを構築する。
4、得意分野の強化で差別化を図る
「銀のさら」で知られる宅配寿司最大手のレストラン・エクスプレスは
高齢者向けの弁当宅配事業に参入する。
経験のある寿司宅配に伸びている弁当宅配をプラスする事で
更に自社の得意分野を強化して差別化を図る。
食品宅配サービス規模は2010年に比べ約1割伸びる見通し。
5、垂直統合を生かして差別化を図る
ファミレスのサイゼリヤは自社農場からの食材調達、
自社の食材加工工場、自社物流までの一貫して手がける強みを発揮して、
チェーン全体の運営効率を引き上げる。
衣料や家具と違って多くの食材を使用する食品は、
仕入れコストダウンが難しい中で、自社の強みに投資をして更なる差別化を図る。
同社の経常利益率は10.1%と同業他社の約2倍以上の水準。
国内消費ボリュームが落ちる中で、自店はどんな武器で勝負するのか。
NO1主義でなければ生き残りが難しい中で、
弱い部分は切り捨て、強みを更に磨いて強くすることで差別化し、
消費者に支持を狙うランチェスター戦略が生きてくる。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
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Posted by: asahikikaku