2013年、1日~2日に始まった初売りは堅調な出足だった。(日経)

・高島屋東京店、2日の客数・売上は前年比4%増、

・阪急梅田店、2日の客数は前年比10%増、

・西武池袋店、今年初めて1日の客数は前年の2日並みの40万人、

・東急東横店、2日の客数・売上は前年比10%増、

・イオンやイトーヨカ堂の1日の売上は前年並み、

景気回復への期待感から福袋に人気が集まり、

百貨店や家電量販店では売上が前年を上回る店舗が目立った。


日経、主要業種1~3月の産業景気天気図によると、

・コンビニは薄日

 積極的な出店と弁当や惣菜のほか、日用品や野菜等の品揃えを充実し、

 スーパーから主婦や高齢者の顧客を奪って来ている。

・百貨店は曇

 冬のバーゲンは概ね例年通りに実施され、前年並みの予測で

 株高期待で宝飾品や高級ブランド品が底堅い。

・ドラッグストアは曇

 医薬品と化粧品を充実させた既存店舗と食品や日用品を含めた

 安売り業態店舗を立地ごとに展開

・スーパーは小雨

 低価格志向を背景に食料品の安売り競争は一段と拍車がかかりそう、

 各社は価格以外の部分で違いを打ち出せるかが焦点になる。

小売業態の中でスーパーが一番厳しい環境に置かれる1年になりそうだ。


小売りの業態間競争は年を追うごとに激しさを増している。

ベースには国内人口の減少と高齢化現象があり、

又、政治の低迷から日本の成長戦略は進んでいないことがある。

政治はデフレを止め、インフレ目標2%を掲げているが、

国民の所得が増えて初めて達成出来るものであり、

今後の小売りサービス業界は競争による業態間の垣根がなくなって来る。


・大手ドラッグストアは食品のPB商品を強化する方向で、

 マツモトキヨシHDは新たに健康食品などを加え、今後2年で300種類に倍増。

 PB「MKカスタマー」の新製品として、機能性食品やコラーゲン配合の美容食品

 を加えて、又乳製品や豆腐・漬け物などの冷蔵品を強化する。


・ツルハHDは飲料・菓子、日用品PB[エムズワン」を販売するが、

 今後商品数を増やし13年5月期までに前期比23%増を計画する。

 同社もPBと合せて冷蔵・冷凍食品、酒などの品揃え店舗を増やす。


ドラッグストアは薬品の規制緩和が進む中、中長期的には本業の縮小が懸念され、

PBの食品開発を強化し、総合型ドラッグストアへと脱皮する。

九州発のコスモス薬品の食品売上構成は50%を越えており、

もやし1袋7円、食パン69円、豆腐19円などの低価格食品を武器に北上している。

同社はドラッグでありながら店舗人員を削減し、

1800平方m標準店舗で年商7億円、社員4人、パート12人、

販管費比率14.2%モデルを武器に出店を拡大している。


ドラッグ業界が警戒しているのがネット通販であり、

医薬品の規制緩和でネット通販に顧客が流れるのは避けられない。

ネット通販大手の楽天は、今年6月を目途に即日配送を始める。

当初は関東地区を対象にスタートし、3年以内に国内人口7割をカバーする計画。

対象商品は医薬品を始め、鮮度が要求される食料品がターゲットになり、

ドラッグ業界のみならず、スーパー業界も警戒している。


消費者の購買ニーズは店頭から玄関へ、ネット通販の利用頻度は増え、

店舗販売が中心のスーパーは収益モデルの確立を急がれれる。



今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


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