小売り競争の多様化
記事投稿日2012年11月11日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
内閣府発表の10月度「街角景気」指数は前月比2.2ポイントダウン。
悪化は3カ月連続で39.0ポイントとなった。
現状判断指数は好不況の分かれ目である「50」を6ヶ月連続で下回っている。
先月に引き続き「家計」「企業」「雇用」の分野が低下している。
7~9月のGDP(実質経済成長率)は5四半期ぶりにマイナス成長になりそう。(日経)
民間シンクタンクの予測値は前期比マイナス0.9%、年率で3.6%減となった。
海外経済の落ち込みで輸出が落ち込み、国内の内需も弱い。
内需に大きく影響するサラリーマンの夏のボーナスは前年比1.4%減だった。(厚労省)
減少は2年連続で、民間調査会社の調べでは冬のボーナスも減少予想が出ている。
製造業は3.8%減、非製造業は0.9%減となる見通し。
今年の夏以降、景気落ち込みのデータや情報が発表され、
実際に小売サービス業の売上にも影響が大きくなってきた。
スーパー各社はPB商品をはじめ、NB商品の値下げを実施して来たが、
効果の程は上がっていないのが現状のようだ。
日経調べによると、
値下げの対象になっているNB商品はカテゴリーのトップブランドでなく、
スパゲティでは日清の「マ・マ-」ではなく、昭和産業。
ヨーグルトは明治の「ブルガリア」でなく、森永乳業などが多い。
トップブランドの値引き巾は2~3%程度に止まっている。
これはスーパーの値下げについて、メーカーとの話し合いの結果、
値下げを資金的に協力してくれる2番手メーカーと
非協力的なトップメーカーの違いにあると報じている。(日経)
スーパー自信もコスト削減の努力をしているが、管理コストはすぐに効果は出てこない。
シェアアップを狙うメーカーの意向と一致しなければ、簡単には値下げ出来ない。
・外食において、日本ケンタッキーは昼食時間帯に割引きセットメニューを販売する。
「昼割」として、セット6種類を¥450~¥600で提供し、
割引き率は最大24%に設定し、ランチ向けに若者中心を取り込む計画。
商品も曜日別にセット内容を変更して対応する。
・その他、回転寿司チェーンのカッパ・クリエイトは今冬から
一皿105円を平日価格¥94に値下げする。
又、「長崎ちゃんぽん」のリンガーハットは主力メニューより
3割以上割安の¥300台メニューを売り出す。
スーパーも外食も値下げ戦術で売上向上を図ろうとしているが、
これも消費の2極化が大きくなって来ているからであり、
国内消費ボリュームが伸びていない中での競争だから、
値下げして全て店で売上が伸びる事はない。
商品単価ダウンを点数でカバー出来ない店が出て来る事は明白だ。
一方、サービスの強化で効果を上げている企業や店も出ている。
・イトーヨーカ堂の鮮魚売場では、「調理の仕方が分からない」「調理が出来ない」
等の消費者の声に対応して専門の接客担当を配置して効果を上げている。
鮮魚の調理サービスは他のスーパーでも実施しているが、
専門知識を持った「魚アドバイザー」として配置している店はまだ少ない。
鮮魚の活性化については、
水産庁も「ファーストフィッシュ」プロジェクトとして後押しを始めた。
又、店舗販売から宅配への流れを一層後押しするサービスとして、
ヤマトHDは2016年までに午前中の受付で当日配送を始めると報じた。
東京~名古屋~大阪間に限ってのサービスでスタートするが、
宅配料金は変えないで実施する。
このサービスはスーパーなど小売店の生鮮食品や惣菜、
又はネット通販の連動によって、消費者は全国の良い商品を良い状態で購入出来るようになり、
競争は産地を含めて多様になって、激しさが増してくる。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
悪化は3カ月連続で39.0ポイントとなった。
現状判断指数は好不況の分かれ目である「50」を6ヶ月連続で下回っている。
先月に引き続き「家計」「企業」「雇用」の分野が低下している。
7~9月のGDP(実質経済成長率)は5四半期ぶりにマイナス成長になりそう。(日経)
民間シンクタンクの予測値は前期比マイナス0.9%、年率で3.6%減となった。
海外経済の落ち込みで輸出が落ち込み、国内の内需も弱い。
内需に大きく影響するサラリーマンの夏のボーナスは前年比1.4%減だった。(厚労省)
減少は2年連続で、民間調査会社の調べでは冬のボーナスも減少予想が出ている。
製造業は3.8%減、非製造業は0.9%減となる見通し。
今年の夏以降、景気落ち込みのデータや情報が発表され、
実際に小売サービス業の売上にも影響が大きくなってきた。
スーパー各社はPB商品をはじめ、NB商品の値下げを実施して来たが、
効果の程は上がっていないのが現状のようだ。
日経調べによると、
値下げの対象になっているNB商品はカテゴリーのトップブランドでなく、
スパゲティでは日清の「マ・マ-」ではなく、昭和産業。
ヨーグルトは明治の「ブルガリア」でなく、森永乳業などが多い。
トップブランドの値引き巾は2~3%程度に止まっている。
これはスーパーの値下げについて、メーカーとの話し合いの結果、
値下げを資金的に協力してくれる2番手メーカーと
非協力的なトップメーカーの違いにあると報じている。(日経)
スーパー自信もコスト削減の努力をしているが、管理コストはすぐに効果は出てこない。
シェアアップを狙うメーカーの意向と一致しなければ、簡単には値下げ出来ない。
・外食において、日本ケンタッキーは昼食時間帯に割引きセットメニューを販売する。
「昼割」として、セット6種類を¥450~¥600で提供し、
割引き率は最大24%に設定し、ランチ向けに若者中心を取り込む計画。
商品も曜日別にセット内容を変更して対応する。
・その他、回転寿司チェーンのカッパ・クリエイトは今冬から
一皿105円を平日価格¥94に値下げする。
又、「長崎ちゃんぽん」のリンガーハットは主力メニューより
3割以上割安の¥300台メニューを売り出す。
スーパーも外食も値下げ戦術で売上向上を図ろうとしているが、
これも消費の2極化が大きくなって来ているからであり、
国内消費ボリュームが伸びていない中での競争だから、
値下げして全て店で売上が伸びる事はない。
商品単価ダウンを点数でカバー出来ない店が出て来る事は明白だ。
一方、サービスの強化で効果を上げている企業や店も出ている。
・イトーヨーカ堂の鮮魚売場では、「調理の仕方が分からない」「調理が出来ない」
等の消費者の声に対応して専門の接客担当を配置して効果を上げている。
鮮魚の調理サービスは他のスーパーでも実施しているが、
専門知識を持った「魚アドバイザー」として配置している店はまだ少ない。
鮮魚の活性化については、
水産庁も「ファーストフィッシュ」プロジェクトとして後押しを始めた。
又、店舗販売から宅配への流れを一層後押しするサービスとして、
ヤマトHDは2016年までに午前中の受付で当日配送を始めると報じた。
東京~名古屋~大阪間に限ってのサービスでスタートするが、
宅配料金は変えないで実施する。
このサービスはスーパーなど小売店の生鮮食品や惣菜、
又はネット通販の連動によって、消費者は全国の良い商品を良い状態で購入出来るようになり、
競争は産地を含めて多様になって、激しさが増してくる。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
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