シニア層対応が競争力
記事投稿日2012年09月30日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
猛暑の夏から、めっきり秋らしい季節になって来ました。
8月の売上が発表されています。
・日本チェーンストア協会発表、スーパーの売上高は既存店で1.3%減少。
猛暑で飲料や夏物衣料は伸びたが、生鮮食品が落ち込んだ。
中でも総菜は0.1%の減少に止まった。
・日本スーパーマーケット協会発表、スーパーの売上高は既存店で1.6%減少。
6ヶ月連続の減少で、大手スーパーは1.1%減に止まったが、
中小零細店は4.6%減と差は大きい。
・日本百貨店協会発表、百貨店の売上高は既存店で1.1%減少。
猛暑で夏物衣料は健闘したが、時計や宝飾品など高額品が落ち込んだ。
・主要外食35社の既存店売上高は、全体の57%に当たる20社が前年を下回った。
コーヒーチェーンや焼肉、ラーメン・カレー・定食屋は全般に好調だったが、
ファミレスやファーストフードは前年割れの企業が目立つ。
100円コーヒーで客数を伸ばしたマクドナルドだが、客単価ダウンを補えなかった。
猛暑は飲料や夏物衣料の需要を押し上げたが、その分消費者は相場高の生鮮食品や
百貨店の高額品、ファミレスなどの外食の利用を控えた。
サラリーマンの平均小遣いが4万円を割り、ピーク時の57%と生産労働者の収入は減少している。
国内外の政情不安、景気後退で製造業は設備投資を控えて来た。
世界の政情が落ち着き、為替が安定し、製造業に元気が出てこないと、サービス業に明るさは来ない。
日本政策金融公庫がまとめた消費者動向調査によると、
消費者の「食」に関する節約志向が再び高まっている。
7月の調査では、国産食品へのこだわりも薄くなり、割高でも買うとする人は縮小。
調査は20~70代男女2000人を対象にインターネットで聞いた。
特に若い20代は前回より節約志向は14.1%高い57%、
60代はほぼ横ばい、70代は18.3%と逆に低下している。
これから若い世代は価格志向、シニア世代は品質志向へと2極化は進んで行く。
コンビニの利用者数、スポーツクラブのやインターネット通販の利用者数は
中高年が若者を逆転する例が目立って来た。
・セブンイレブンの調査では
50歳以上の利用者は09年より3%上がって31%、
29歳以下の利用者は33%で、早期に逆転する可能性はあるという。
・ヤフーの6月ネット通販売上高に占める50代以上の割合は14.5%と
前年比0.9%上昇し、20代の14.2%を逆転した。
メーカーや小売りなど消費財企業のマーケティングは、
「若者」や「家族」が2大ターゲットだったが、
急速な少子高齢化でシニア市場が最大の競争舞台になりつつある。
今後、シニア市場の特徴を商品やサービスの開発に生かすことが、
企業の競争力を高めることになるのは間違いない。
・モスバーガーは400円台の野菜を使ったバーガーを季節限定で投入して行く。
今夏は赤ピーマンなど約70gの野菜を使った「Wモス野菜バーガー」440円を
発売し、既存店売上を押し上げた。
・サンドイッチの日本サブウェーは平均単価の高い、6種類の野菜を入れた
「海老アボガド」450円が売れ筋で、女性を中心に
「高くてもヘルシーなサンドイッチを求める固定客が多い」という。
各社共今期は積極的な出店の乗り出し、
モスは40店、サブウェーは100店の出店を予定している。
スーパーは限定商圏の中で、広い年代の客層を対象にしている。
その中でも年代は着実に高齢化を辿っており、
地方に行けば行くほどシニア層のウェートは高まり、
従来の売れ筋商品は主力ではなくなって来ている。
総菜ではフライ・唐揚類の揚げ物は敬遠されるようになり、
中でも天ぷらの需要が増えている。
又、揚げ物でも野菜をたっぷり使用したおかずとして提供することで、
シニア層でも需要を広げることが出来ている。
弁当や寿司の1人前はどの位の量目なのか。
弁当の白飯は200gを切り、握り寿司は8貫以下で十分になって来た。
これらのシニア層の需要と生産年代・若年層の客層を分析し、
品揃えの中でSKU(サイズ・量目・・)を広げた対応が必要になっている。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
8月の売上が発表されています。
・日本チェーンストア協会発表、スーパーの売上高は既存店で1.3%減少。
猛暑で飲料や夏物衣料は伸びたが、生鮮食品が落ち込んだ。
中でも総菜は0.1%の減少に止まった。
・日本スーパーマーケット協会発表、スーパーの売上高は既存店で1.6%減少。
6ヶ月連続の減少で、大手スーパーは1.1%減に止まったが、
中小零細店は4.6%減と差は大きい。
・日本百貨店協会発表、百貨店の売上高は既存店で1.1%減少。
猛暑で夏物衣料は健闘したが、時計や宝飾品など高額品が落ち込んだ。
・主要外食35社の既存店売上高は、全体の57%に当たる20社が前年を下回った。
コーヒーチェーンや焼肉、ラーメン・カレー・定食屋は全般に好調だったが、
ファミレスやファーストフードは前年割れの企業が目立つ。
100円コーヒーで客数を伸ばしたマクドナルドだが、客単価ダウンを補えなかった。
猛暑は飲料や夏物衣料の需要を押し上げたが、その分消費者は相場高の生鮮食品や
百貨店の高額品、ファミレスなどの外食の利用を控えた。
サラリーマンの平均小遣いが4万円を割り、ピーク時の57%と生産労働者の収入は減少している。
国内外の政情不安、景気後退で製造業は設備投資を控えて来た。
世界の政情が落ち着き、為替が安定し、製造業に元気が出てこないと、サービス業に明るさは来ない。
日本政策金融公庫がまとめた消費者動向調査によると、
消費者の「食」に関する節約志向が再び高まっている。
7月の調査では、国産食品へのこだわりも薄くなり、割高でも買うとする人は縮小。
調査は20~70代男女2000人を対象にインターネットで聞いた。
特に若い20代は前回より節約志向は14.1%高い57%、
60代はほぼ横ばい、70代は18.3%と逆に低下している。
これから若い世代は価格志向、シニア世代は品質志向へと2極化は進んで行く。
コンビニの利用者数、スポーツクラブのやインターネット通販の利用者数は
中高年が若者を逆転する例が目立って来た。
・セブンイレブンの調査では
50歳以上の利用者は09年より3%上がって31%、
29歳以下の利用者は33%で、早期に逆転する可能性はあるという。
・ヤフーの6月ネット通販売上高に占める50代以上の割合は14.5%と
前年比0.9%上昇し、20代の14.2%を逆転した。
メーカーや小売りなど消費財企業のマーケティングは、
「若者」や「家族」が2大ターゲットだったが、
急速な少子高齢化でシニア市場が最大の競争舞台になりつつある。
今後、シニア市場の特徴を商品やサービスの開発に生かすことが、
企業の競争力を高めることになるのは間違いない。
・モスバーガーは400円台の野菜を使ったバーガーを季節限定で投入して行く。
今夏は赤ピーマンなど約70gの野菜を使った「Wモス野菜バーガー」440円を
発売し、既存店売上を押し上げた。
・サンドイッチの日本サブウェーは平均単価の高い、6種類の野菜を入れた
「海老アボガド」450円が売れ筋で、女性を中心に
「高くてもヘルシーなサンドイッチを求める固定客が多い」という。
各社共今期は積極的な出店の乗り出し、
モスは40店、サブウェーは100店の出店を予定している。
スーパーは限定商圏の中で、広い年代の客層を対象にしている。
その中でも年代は着実に高齢化を辿っており、
地方に行けば行くほどシニア層のウェートは高まり、
従来の売れ筋商品は主力ではなくなって来ている。
総菜ではフライ・唐揚類の揚げ物は敬遠されるようになり、
中でも天ぷらの需要が増えている。
又、揚げ物でも野菜をたっぷり使用したおかずとして提供することで、
シニア層でも需要を広げることが出来ている。
弁当や寿司の1人前はどの位の量目なのか。
弁当の白飯は200gを切り、握り寿司は8貫以下で十分になって来た。
これらのシニア層の需要と生産年代・若年層の客層を分析し、
品揃えの中でSKU(サイズ・量目・・)を広げた対応が必要になっている。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
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