消費の踊り場対策(2)
記事投稿日2012年07月29日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
先週は27日、夏土用・丑の日がありました。
各店を回って見ましたが、事前報道がありましたように
鰻蒲焼の盛り上がりはもう一歩でした。
鰻蒲焼のスーパー価格は
・国産鰻蒲焼(140gサイズ)で¥1580~¥1980、
サイズが上がると¥1680~¥2380と価格のバラツキも大きくなっています。
・国産鰻、3/4使用の鰻重は¥1580~¥1880、
鰻サイズが下がると¥1080の鰻重から品揃えと
各社の思惑によって価格が大きくバラついた状況だったと感じました。
商品については全体的にイオンが規模のメリットを生かし、
トップバリューのサイズと価格の優位性があったようです。
(国産鰻蒲焼¥1680/160g、鰻重/1尾使用¥1780・・・)
今年の丑の日商戦は鰻相場が高くなり過ぎ、消費者の関心が薄れ、
小売り側は適正利益を無視して在庫処分の考えもあったように思います。
日経MJ2011年コンビニ調査において、
国内全店売上は9兆1771億円と前年比8.2%増となって
伸び率は1997年に次ぐ大幅伸びとなった。
企業別シェアはセブンイレブン35.7%で大手5社で86%のシェアを占める。
セブンイレブンの客単価は632円と各社の中では最も高く、
今後、惣菜の新た拡大と女性客層の取り込みで拡大は続きそうだ。
セブンイレブンは今後の拡大に対応する為に
弁当やおにぎりなどの調理食品工場を2015年までに18工場新増設すると発表した。
セブンイレブンの強みは自社の関連メーカーとの商品開発力であり、
店舗数の拡大に伴う関連メーカーの拡大が必須となっている。
コンビニに限らずスーパーも今期の設備投資額は前期比20%を超す大幅増を計画、
百貨店においても都心の主力店を中心に今期の投資は1250億円と
前期比5割増の改装を強化する。
池袋では西武の改装が終って売上を伸ばしているが、
東武百貨店の池袋本店は総額90億円をかけて20年ぶりの本格改装を予定する。
設備投資は店舗以外でも積極的投資が目立って来ており、
・100円ショップのダイソーは今後3年間で300億円をかけて
国内外の物流体制を見直す。
全国に大型倉庫を9カ所に配置して物流コストの削減と配送体制を強化する。
ダイソーは東南アジアなどの新興国で生産した物を、
各地の大型倉庫に直接納品し、そこからの各店配送で納品リードタイムの削減を図る。
・マクドナルドが店舗発注を自動発注に切り替えることで、
各店で作業時間の短縮になった分、その人時をお客様との接客をサポートする人時を厚くする。
マクドナルドの競争力は「スーパーコンビニエンス」と言われるように
商品の注文から提供までの時間が1分以内と早く、この対応を更に強化する。
・住友商事は今秋から高級化粧品事業に参入し、
接客なしで自由に化粧品を比較検討しながら販売する。
「川崎ラゾーナ」に各高級ブランドを揃えた化粧品売場を出店し、
価格は百貨店と同じで値引き販売はしない。
・サークルKサンクスは今期に全体の2割の店舗で
パック詰めした揚げ物総菜の販売を始める。
コンビニの揚げ物総菜の製造販売は専用ケースでの販売がされているが、
スーパーのようにパックの大量陳列で販売する。
単価はコロッケ3個¥105などの割安売価で設定し、
若い家族や高齢者をターゲットそして食事のおかず総菜を開拓する。
同社では2年程前にパック総菜を導入したが、
「コロッケ3個¥280」の価格が高くて失敗したと言う。
この1週間の街角情報を集めて見ると、食品スーパーの情報が少ない。
縮小する国内消費に対して、各サービス小売業は生き残りの投資を拡大する。
投資する余力がある時に僅かでも伸びている業種、カテゴリーに対して
新たな参入と自社の強い部分をより強化し、差別化を図る投資を進めている。
これから業態・業種のボーダレス化が起こり、小売業の競合激化は広くなり、
その対応も一律では出来なくなる時代が来ている。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
各店を回って見ましたが、事前報道がありましたように
鰻蒲焼の盛り上がりはもう一歩でした。
鰻蒲焼のスーパー価格は
・国産鰻蒲焼(140gサイズ)で¥1580~¥1980、
サイズが上がると¥1680~¥2380と価格のバラツキも大きくなっています。
・国産鰻、3/4使用の鰻重は¥1580~¥1880、
鰻サイズが下がると¥1080の鰻重から品揃えと
各社の思惑によって価格が大きくバラついた状況だったと感じました。
商品については全体的にイオンが規模のメリットを生かし、
トップバリューのサイズと価格の優位性があったようです。
(国産鰻蒲焼¥1680/160g、鰻重/1尾使用¥1780・・・)
今年の丑の日商戦は鰻相場が高くなり過ぎ、消費者の関心が薄れ、
小売り側は適正利益を無視して在庫処分の考えもあったように思います。
日経MJ2011年コンビニ調査において、
国内全店売上は9兆1771億円と前年比8.2%増となって
伸び率は1997年に次ぐ大幅伸びとなった。
企業別シェアはセブンイレブン35.7%で大手5社で86%のシェアを占める。
セブンイレブンの客単価は632円と各社の中では最も高く、
今後、惣菜の新た拡大と女性客層の取り込みで拡大は続きそうだ。
セブンイレブンは今後の拡大に対応する為に
弁当やおにぎりなどの調理食品工場を2015年までに18工場新増設すると発表した。
セブンイレブンの強みは自社の関連メーカーとの商品開発力であり、
店舗数の拡大に伴う関連メーカーの拡大が必須となっている。
コンビニに限らずスーパーも今期の設備投資額は前期比20%を超す大幅増を計画、
百貨店においても都心の主力店を中心に今期の投資は1250億円と
前期比5割増の改装を強化する。
池袋では西武の改装が終って売上を伸ばしているが、
東武百貨店の池袋本店は総額90億円をかけて20年ぶりの本格改装を予定する。
設備投資は店舗以外でも積極的投資が目立って来ており、
・100円ショップのダイソーは今後3年間で300億円をかけて
国内外の物流体制を見直す。
全国に大型倉庫を9カ所に配置して物流コストの削減と配送体制を強化する。
ダイソーは東南アジアなどの新興国で生産した物を、
各地の大型倉庫に直接納品し、そこからの各店配送で納品リードタイムの削減を図る。
・マクドナルドが店舗発注を自動発注に切り替えることで、
各店で作業時間の短縮になった分、その人時をお客様との接客をサポートする人時を厚くする。
マクドナルドの競争力は「スーパーコンビニエンス」と言われるように
商品の注文から提供までの時間が1分以内と早く、この対応を更に強化する。
・住友商事は今秋から高級化粧品事業に参入し、
接客なしで自由に化粧品を比較検討しながら販売する。
「川崎ラゾーナ」に各高級ブランドを揃えた化粧品売場を出店し、
価格は百貨店と同じで値引き販売はしない。
・サークルKサンクスは今期に全体の2割の店舗で
パック詰めした揚げ物総菜の販売を始める。
コンビニの揚げ物総菜の製造販売は専用ケースでの販売がされているが、
スーパーのようにパックの大量陳列で販売する。
単価はコロッケ3個¥105などの割安売価で設定し、
若い家族や高齢者をターゲットそして食事のおかず総菜を開拓する。
同社では2年程前にパック総菜を導入したが、
「コロッケ3個¥280」の価格が高くて失敗したと言う。
この1週間の街角情報を集めて見ると、食品スーパーの情報が少ない。
縮小する国内消費に対して、各サービス小売業は生き残りの投資を拡大する。
投資する余力がある時に僅かでも伸びている業種、カテゴリーに対して
新たな参入と自社の強い部分をより強化し、差別化を図る投資を進めている。
これから業態・業種のボーダレス化が起こり、小売業の競合激化は広くなり、
その対応も一律では出来なくなる時代が来ている。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
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Posted by: asahikikaku