値上げ VS 値下げ
記事投稿日2012年07月15日日曜日
投稿者:有限会社あさひ流通企画 カテゴリー: General
先週は九州の集中豪雨で多くの水害が発生し、死者まで出た。
(心からお悔やみ申し上げます)
梅雨時の前線は毎年居座る箇所が変わっており、
次年度は他の場所(埼玉でも)で同様な被害が発生するかも知れない。
九州の農水産物被害から、今後市場に影響が出て来ることが予想される。
熊本、宮崎の早場米の収穫が7月末から始まるが、
収穫遅れや米の品質に悪影響が出ることが懸念され、
東北の稲作が回復しない中で、秋の新米価格は値上りが心配だ。
日本とは反対側の米国では熱波で穀物の作柄は24年ぶりの低水準と言う。
特に大豆のシカゴ先物価格は4年ぶりに過去最高値を更新、
トウモロコシは6月上旬から40%強上昇している。
穀物の値上がりを受けて、食用油の値上げをメーカー各社は発表した。
又、食用油の値上げからマーガリン、菓子・パンへと影響は広がることは必至だ。
値上げと言うと、もうすぐ丑の日(27日)が来ますが、
今年の鰻の価格は過去最高水準になっている。
余りに高騰したために、販売店は控え、消費者は手を出さない為、
業者在庫が膨らみ、7月に入って卸値が下落して来た。
国産鰻の卸値は1kg¥4000台と2ヶ月前に比べ2~3割安い。
只し、例年と比べると約2倍の水準で、今年の丑の日の販売状況は暗い。
小売り各社の予約売価は
・国産鰻蒲焼160g標準で¥1900
・中国産蒲焼160g標準で¥1500
それに合わせて、鰻重(国産)は¥1580~¥1980と手の届かない水準となった。
今後も鰻シラスの不漁予想から、鰻は当分食卓から姿を消しそうだ。
又、秋の味覚、サンマの初競りが10日大阪で行われたが、
北海道産の水揚げは昨年の3%に止まり、卸値は昨年の4倍に跳ね上がった。
道東沖の水温が低く、サンマの接岸が遅れているとのことであるが、
今年の秋の味覚も高値の花になりそうな状況になっている。
値上げで消費者が購入を控えれば、小売り店は死活問題になる。
今年の百貨店は夏バーゲンセールを遅らせたことで、
7月途中までの各社の売上は軒並み前年割れとなっている。
やっと三越伊勢丹など各社は13日(金)から夏バーゲンを始めた。
初日のセールに伊勢丹新宿本店には開店前4000人が列をなしたと報じた。
夏衣料のバーゲンは消費者心理と我慢比べの様子であったが、
昨年の震災後の状況とは環境が違う。
消費者は買い急ぐ必要はなく、自分のお買い得値頃を承知している。
毎日安売りを発表したダイエーは今期中にEDLP対応店を拡大する。
当初計画より展開を早め、節約志向の消費者を取り込みを急ぐと共に
低コスト運営を確立して収益力を高めると報じている。
まだ、スーパーの草分けダイエーでもビジネスモデルの構築を模索している。
6月のコンビニ売上高(既存店)は20カ月ぶりに前年比減収になった。
昨年の暑さと今年は雨模様の日が続き、飲料の売上が伸びなかったと報じた。
食品PB価格の安さで女性客を増やして来たコンビニだが、
その状況は落ち着いて来たようだ。
新規顧客の取り込みは外食産業でも活発になってきた。
カレーハウスCoCo壱番屋は、カレーでないモーニングセットを始めた。
トーストと茹で玉子、サラダ、コーヒー又ジュースが付いて¥350と安い。
カレーはAM10時から販売するが、
カレー専門店が朝の女性客の取り込みを急いでいる。
今後の値上げを考えて見ると、
地球人口60億人に向かって食料事情は逼迫してくる中、
アジア牧草地帯の砂漠化現象が進んでいる等、
食料生産面積は拡大していない。
食料品の価格はそれまで値上り傾向が続くのは当然の状況であり、
国も国民もエコに対してもっと関心を持って臨まなければならない。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
(心からお悔やみ申し上げます)
梅雨時の前線は毎年居座る箇所が変わっており、
次年度は他の場所(埼玉でも)で同様な被害が発生するかも知れない。
九州の農水産物被害から、今後市場に影響が出て来ることが予想される。
熊本、宮崎の早場米の収穫が7月末から始まるが、
収穫遅れや米の品質に悪影響が出ることが懸念され、
東北の稲作が回復しない中で、秋の新米価格は値上りが心配だ。
日本とは反対側の米国では熱波で穀物の作柄は24年ぶりの低水準と言う。
特に大豆のシカゴ先物価格は4年ぶりに過去最高値を更新、
トウモロコシは6月上旬から40%強上昇している。
穀物の値上がりを受けて、食用油の値上げをメーカー各社は発表した。
又、食用油の値上げからマーガリン、菓子・パンへと影響は広がることは必至だ。
値上げと言うと、もうすぐ丑の日(27日)が来ますが、
今年の鰻の価格は過去最高水準になっている。
余りに高騰したために、販売店は控え、消費者は手を出さない為、
業者在庫が膨らみ、7月に入って卸値が下落して来た。
国産鰻の卸値は1kg¥4000台と2ヶ月前に比べ2~3割安い。
只し、例年と比べると約2倍の水準で、今年の丑の日の販売状況は暗い。
小売り各社の予約売価は
・国産鰻蒲焼160g標準で¥1900
・中国産蒲焼160g標準で¥1500
それに合わせて、鰻重(国産)は¥1580~¥1980と手の届かない水準となった。
今後も鰻シラスの不漁予想から、鰻は当分食卓から姿を消しそうだ。
又、秋の味覚、サンマの初競りが10日大阪で行われたが、
北海道産の水揚げは昨年の3%に止まり、卸値は昨年の4倍に跳ね上がった。
道東沖の水温が低く、サンマの接岸が遅れているとのことであるが、
今年の秋の味覚も高値の花になりそうな状況になっている。
値上げで消費者が購入を控えれば、小売り店は死活問題になる。
今年の百貨店は夏バーゲンセールを遅らせたことで、
7月途中までの各社の売上は軒並み前年割れとなっている。
やっと三越伊勢丹など各社は13日(金)から夏バーゲンを始めた。
初日のセールに伊勢丹新宿本店には開店前4000人が列をなしたと報じた。
夏衣料のバーゲンは消費者心理と我慢比べの様子であったが、
昨年の震災後の状況とは環境が違う。
消費者は買い急ぐ必要はなく、自分のお買い得値頃を承知している。
毎日安売りを発表したダイエーは今期中にEDLP対応店を拡大する。
当初計画より展開を早め、節約志向の消費者を取り込みを急ぐと共に
低コスト運営を確立して収益力を高めると報じている。
まだ、スーパーの草分けダイエーでもビジネスモデルの構築を模索している。
6月のコンビニ売上高(既存店)は20カ月ぶりに前年比減収になった。
昨年の暑さと今年は雨模様の日が続き、飲料の売上が伸びなかったと報じた。
食品PB価格の安さで女性客を増やして来たコンビニだが、
その状況は落ち着いて来たようだ。
新規顧客の取り込みは外食産業でも活発になってきた。
カレーハウスCoCo壱番屋は、カレーでないモーニングセットを始めた。
トーストと茹で玉子、サラダ、コーヒー又ジュースが付いて¥350と安い。
カレーはAM10時から販売するが、
カレー専門店が朝の女性客の取り込みを急いでいる。
今後の値上げを考えて見ると、
地球人口60億人に向かって食料事情は逼迫してくる中、
アジア牧草地帯の砂漠化現象が進んでいる等、
食料生産面積は拡大していない。
食料品の価格はそれまで値上り傾向が続くのは当然の状況であり、
国も国民もエコに対してもっと関心を持って臨まなければならない。
今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司
その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net
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Posted by: asahikikaku