2012年上期、MJヒット商品番付が発表され、

その中で食品が東に5品、西に4品登場しました。

・機能性(健康) - 5品

 メッツコーラ、アサヒドライゼロ、塩こうじ、R-1ヨーグルト

 タニタ食堂、

・味の特性、本質の追求 - 4品

 ゼウス、コンビニコーヒー、オランジーナ、丸ちゃん正麺

ヒット商品づくりは製販共通の目標ですが、巷に類似商品が溢れている中では、

商品にどのような特徴を付加出来るかが課題になります。

今後、その特徴は健康のキーワードで機能性が発揮できること。

味・品質においてより本物に近づくことがポイントになると感じた商品でした。


日経MJで「安売り神話ひと休み」の記事が出て、

取り上げられたのは、マクドナルド、すき家、ユニクロの優良会社でした。

各社の5月売上が揃って既存店実績を下回り、低価格戦略がひと休みではないかと言う記事です。

逆に百貨店の美術、宝飾品などの高額商品が好調で、

食品や衣料の客単価がアップしているとの内容でしたが、

消費の2極化は前から言われており、この比率が景気動向でどう変わって行くかだと思います。

今回は5月の休み回数が少なかった事、欧州経済の先が見えない事、

円高傾向で止まっている事など、消費環境は決して良くありません。


その中で、ヒット商品番付で取り上げられるような商品でないと

消費を盛り上げられないのではないでしょうか。

「お値段以上」のニトリの似鳥社長は

日本は中期的に0~1%程度の低成長が続いて行く。

会社員の平均給与が2000年ごろの460万円から直近では下がっている。

収入が減っているのに消費者が積極的に買い物をするはずがない、と新聞取材で述べています。


この状況下で企業の増益要因は物流コストダウンにある感じています。

今、先端企業が物流改善に取り組んでいます。

・ヤフーとアスクルが資本提携して、物流拠点を現在の6カ所から13カ所

 まで増やし、配送料の引き下げと当日配送を導入する。

・楽天は自社の物流拠点を全国に広げる。

・成城石井は三菱商事の援助のもと、物流センターを統合し、

 商品の発注から納品までの時間短縮とコスト削減を図っている。


商品の製造から販売まで、商品の動く回数と距離によってコストがかかり、

商品鮮度に影響を及ぼします。

この回数をいかに少なくするか、距離を短くするか、が課題ですので

目的を同じにする企業のもとに物流拠点を集約し、

保管・仕分け・出荷の自動化や共同配送を進めることが

コストダウンにつながり、利益に大きな貢献が出ると思います。



今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net